年末、頻繁に鳥撮りに行ったからか、MMF-1のピント調整ノブの動きが引っかかるようになっていました。
昨年5月の連休前にメーカー調整していただいた後、合焦機能としては特に問題として感じていなかったけど、やはりノブは少し堅かったです。
それが、場所によって堅さのムラが出るようになり、より顕著に引っかかるようになってしまったのです。
ということで、鳥撮り始めの後、書き仕事とかに追われることなく多少時間が有ったので調整をかねて分解清掃を試みました。
分解は単純です。
ノブを外して軸を抜けばインナーチューブが外れます。
ばらして、掃除して、ほんの少しベアリングに注油して組み直しましたが、引っかかりはあまり改善しません。
アウターチューブの内側
ベアリング台座が外側から2本のボルトで留まっています。
そのボルトを外して台座をアウターから外します。(メーカー調整に出す前、この台座は何かで接着されていて外せませんでした。)
メーカー調整時に「インナーチューブとアウターの軸ズレを補正した」という説明があり、なるほど、インナーチューブ受けのベアリングベースに高さ調整用のシートが貼ってありました。(写真取り忘れました!)
前後の厚さを変えてあるのは光軸調整のためでしょう。
とすれば、そこの調整をもう少し煮詰めていけば引っかかりが改善するのではないかと考えました。
高さ調整のために挟み込める薄いシート、何が良いかいろいろ悩んでレンズクリーニングペーパーをチョイス。
丈夫で(濡れることは無いと思うけれど)濡れても破れにくいだろうし、データ無いから正確な厚さ判らないけれどかなり薄い。
ベアリングベースの接眼側にクリーニングペーパーを細く切って1枚だけ挟み込み、再度テスト組み立て。
たったそれだけのことなのだけれど劇的に改善してます。
なるほど。やっぱりこれで良いのだろう、と組み上げを仕上げます。
ノブがスルスルになりました。相変わらず回転場所によってスムースさに濃淡はあるのですが、引っかかりは無くなりました。
スルスル濃淡の改善は、インナーチューブのノブ軸受けステンレスプレートを正確に平坦化研磨するしかないだろう、しかしそれは私の手に負えない、と手出しはしないことにします。
最後にきちんと各ネジを増し締め。
ただしノブ軸受け固定のイモネジはとても微妙です。左右均等に締める必要があると思うのですが、トルクレンチ(?)が有るわけでもないので様子を見ながら私の適当な手加減です。
もしかしたら挟み込むクリーニングペーパーをもう1枚増やした方が良いのかも知れない、とかすかに思いつつ、しかし次調整するときに考えてみる、ということにして終了です。
その後、AF微調整の再点検。K-3 ii デバッグモードで今までより-10になりました。
これできちんと写れば問題なし。夜の家の中ではそのテストは出来ないので明日に持ち越しです。
うまくいっていることを願って。
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