先日前を通って気になっていた「豊田自然観察の森」について調べてみた。
印象は、公園とかレクリエーション施設とかではなく、どちらかというと教育研究機関、っぽいのかな。
何より、この施設の指定管理者は(財)日本野鳥の会なのですね。
かつて、公立だった音楽ホールとかスポーツ施設とか図書館などに、それまでは門外漢だった企業や団体が指定管理者として参入し困惑する、という事例があったのを知っているけど、ここの場合はまったく逆で適材適所だったように感じますね。
ホームページを見ると、自然に対する姿勢や取り組みを具体的に読み取ることができて、「鳥撮り」という趣味の背景を深めることに繋がると感じました。
サシバ保護を指標に里山保全の方向性や方策を模索してるとか。
季節ごと生物の出現場所と回数のデータとか。
何人ものレンジャーという方がこの中で活動しているようです。
早速行ってみよう、ということで12月のある土曜日に出かけてみた。
入り口の建物は新しく綺麗。(駐車場が少ないんじゃないの、と感じたが…。)
森に入るには一度建物に入って裏に抜けていくみたい。
入場無料ですが住所氏名の記名は必要でした。(単にコロナ禍対策だからかも知れない。)
中の展示も工夫されている感じでした。
裏の水場では骨格標本作っているのかな、何か動物の頭蓋骨を洗ってる。
道は公園の遊歩道のように歩きやすく平らに整備されているわけではない感じ。出来るだけ自然のままを残して行く様な。
アップダウンも激しい。
「研究用にデータ採取中」と書かれた注意書きがいろいろありました。
定点カメラ設置、も。
少なくとも私が通った散策路にはベンチのような休憩施設はなかった。(後に「ベンチを一つ設置しました」という連絡をどこかで見たような…。)
もう少し規模の大きな東屋はいくつかあったが、コロナ感染対策ですべて使用禁止。なので休憩したくても座るところはなかった。
面積規模からしたらトイレの数は少ないなぁ。
動植物採取禁止。だから子供の昆虫採取もダメでしょうね。
コロナ以外でも感染症対策でペットの入場不可。
などなど。
レクリエーション施設では無いのなら当然かとは思うけれど、多少厳しめのルールや環境ですね。
だからだろうけれど、人は少ない。(で、駐車場が少なくても大丈夫なんだね。)
4時間くらいの滞在で出会ったのは入館時の施設内で数人、森の中でファミリー3組くらい、鳥撮りカメラマン数人。また管理棟に戻って数組。
気軽に遊ぶ、には敷居が高いのだろう。
しかし。
逆にそういう理由からだろう、圧倒的に生き物が多い気がする。
鳥撮り初心者には姿を見つけられないけれど、そこになにかいる!という感じがとても多いのだ。
そう、聞こえる音がとても多い。各種さえずり鳴き声はもちろんのこと、ガサゴソ、ハタハタ、さささっ こっ、こっ、こっ、…。
あるき始めてすぐ、藪が賑やか。
手持ち PENTAX K-3II BORG71FL F AFアダプター1.7X SS 1/500秒 F6.7 ISO 4000 680mm
ソウシチョウでした。
地面カソコソがいた。
こちらに気がつき木に上がって様子をうかがっている雰囲気。
手持ち PENTAX K-3II BORG71FL F AFアダプター1.7X SS 1/320秒 F6.7 ISO 3200 680mm
1/320 3200 700mm 6.7
シロハラか、と思ったけど何か判らなかった。後で調べてクロジかな?
手持ち PENTAX K-3II BORG71FL F AFアダプター1.7X SS 1/800秒 F6.7 ISO 200 680mm
アオサギってじっと立ち尽くして待っているイメージが強いけれど、このアオサギはアクティブに動き回ってあちこちつつき回ってました。
手持ち PENTAX K-3II BORG71FL F AFアダプター1.7X SS 1/800秒 F6.7 ISO 5000 680mm
暗いところでメジロ。まだいまいち感度の設定が上手くいかない。
手ブレがないようにと、シャッタースピードを保とうとしているから上手くいかないかな。やっぱりSS遅くしてもブレない腕を磨かなければ。
まともに撮れたのはこれくらい。
繰り返しますが、鳥撮りが下手なので枚数が少ないのであって、鳥たちが少ないのではありませんです。はい。
なかなか鳥撮り上手くいかないし、決して歩きやすい道では無かったので結構疲れました。
でもね。
道を整備しアップダウンを少なく平らにしていくと人が歩くのは楽になるけど、その分、自然にダメージを与えるわけですよね。
だから、あえてそれをしていない、という姿勢は理解できます。
自然保護とか環境問題とか考えるときに、人の都合だけで考えちゃダメなんだなぁ、と勉強になります。
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