6月
08
能登で

札幌から来た人に会い、九州の話に花が咲く。
 

急に東海北陸道を全線走ろうという事になる。出来れば輪島の千枚田を見たい。ちょうど田植えが終わったころだろう。
ということで休日¥1000で高岡に抜け、氷見に出る。
途中散居の風景に感心しずっとこの景観は遺って欲しいと思う。
サシ(たぶんカジキマグロのことじゃないのかな…?)の昆布じめなど夕食を地元のスーパーで入手し、能登路に向かう。
「いおり」という、富山湾を越えて北アルプスに昇る日の出が見える道の駅に夕方立ち寄り、半島を西に縦断して「ころ柿の里しか」で泊まることにする。
併設の海水のようにしょっぱい温泉にはいる。¥450で23:00まで。無料の足湯もあるらしい。

朝起きて、トイレ脇のベンチに座っていたら、男性が一人寄ってきた。
「おはようございます」とこちらから声をかけると、にこっと笑って「おはようございます。どこから来たの?もう(能登半島)回ってきたの?」
だいたいいつもこんな感じで話が始まる。
「オレはなぁ、3月に北海道出て九州、四国、と回ってきて、7月始めに戻る予定。」
「先日まで金沢にいて一日中お祭り見てた。」(第59回金沢百万石まつりの事だと思われる)
などなど。

最近、高速¥1000のおかげで車中泊という言葉が市民権を得てきているけれど、そんなことずっと前からやっている人たちは、お互いパッと解ってしまう。
その日も群馬・品川・福井・など他府県ナンバーの車はキャンピングカー含めて10台近く停まっていたけれど、もちろんアイドリングなどはせず、とても静かに夜を明かす。朝の行動も日の出と共に動き出す人がほとんど。
そこのトイレにも「ここは手洗いする場です。調理したり食器を洗ったりしないで下さい。」と注意書きがあったが、慣れた人たちはもちろんそんなことはせず、むしろ掃除をしてくれている人たちと世間話したり、ゴミ拾ったりと、何かと気を遣う人が多い。

お互い「良い旅を!」と言い合って別れ、のんびりしていたら出発直前に産直物産館「旬菜館」に人が並びだした。
開店前の行列だよ。

なんの行列か確認してから出よう、と開店を待って入ってみる。
野菜だったり、お弁当だったりはだいたいどこでもあるんだけど、なんとここは朝捕りの海産物も並んでる。
メバル(だと思う)、カワハギ、コウイカ、サザエ、タイ、タコ、マトウダイ、キス、ナマコ…。
安い。あっという間に無くなっていく。

競って並ぶわけだ。
思わず、カサゴやマトウダイなどいくつか買った。

というわけで(鮮魚は日持ちしない!)、輪島に向かうのは止め、南下し帰路につくことに変更。
気ままなぶらり旅である。

あの札幌おじさんは、今頃どこにいるのかな。
輪島に上がったかな?それとも宇奈月あたりで温泉につかってるかな?

6月
06
二ヶ月ぶりの

バンド。

感覚が鈍っているかなと思っていたが案外そうでもなく、むしろ力が抜けて良い感じだったかなぁ。
もちろん開始早々取り戻すまでは多少のギクシャクは有ったが。
3時間の練習最中は余計な事は一切考えず、ただ音とそこに至る過程のチェックに集中する。

自身の行為として何の不自然さもなく違和感がないことは確認した。

若い世代の人たちが、音楽の本質そのものを感じたり、吹奏楽活動を通して何かもっと別の物を得る機会として、我々がするべき事は何なのか、何を準備しておくべきなのか、惑わされることなく、ブレる事なく、もっともっと深めたいと思う。

多分、全く違う道が有るはずだから。

6月
05
ホトトギス

が夜中に聞こえてきた。
何かの間違えかと思って調べてみたら、夜中も鳴くんだ、ということが解った。
一方、鰹は不漁らしい。

季節は一歩一歩着実に夏に向かっているはずなのだが。

6月
02
リサイクル

ショップへ必要でなくなった音響機器を10点ほど持っていった。(40年以上前のチューナーとか。)

30分ほどの時間で丁寧に査定してもらったら、そこそこの金額になり(といっても買った時の値段から考えたら悲しいものだが…)、そのまま売却することにした。

そしたら、そこの定員に
「まだ不要なオーディオお持ちでないですか?いつでもお電話下さい。是非査定にうかがいます。」
と言われた。気に入られたみたい。
よっぽど良い客だったのだろうか?

6月
01
歩く

まだ日は高く日差しもきついが歩く。
いつもは車で通り過ぎるところを歩く。
日替わりで違う道を歩く。
綺麗な庭のお宅を眺めながら歩く。
曲がり角で次はどちらに行こうか迷いながら歩く。
汗を流しながら歩く。
風で帽子を飛ばされそうになりながら歩く。
途中川原にフェレットらしい野生化した動物を発見しながら歩く。
カルガモの親子やケリの親子を見ながら歩く。
収穫間近な梅の実を見ながら歩く。
ぜんぜん周りを見ていないドライバーの運転に冷や冷やしながら歩く。
行きかう人々と挨拶しながら歩く。
十数人の男の子や女の子が一緒になって家の脇でポコペンをやっているのを見て微笑みながら歩く。
食用蛙がいる池を発見しながら歩く。
ケセランパサランを探しながら歩く。
運動になればと歩く。
2時間ほど歩く。
せろりがいなくても歩く。

いつまで歩けるか。

5月
31
5月も

もうお終い。
この辺りの遅い田植えを控えた田に水が入り、蛙がうるさくなってきた。
月日が経つのは本当に早く感じる。

(天候も世の中も不安続きで大変だ。)

先日頂いたメールの中の一節。(勝手に引用申し訳なしです!)

普段、頭とか、胃とか、筋肉とか、
健康なときは、そこにあることを認識しないけれど
頭が痛いとか、胃が痛いとか、調子がわるくなると
そこに、頭があるとか、胃があるとか認識するのと同じように
自分とは、とか、心とか、人生とか、そういうことについて考えるのは
それが、病んでいるということだと思ってます。
だから、哲学者とか、芸術家とかは、重病人なのだと思ってます。

うん。
私も、その通りに思うよ。

(何度も書いているように)今、私は肩が痛い。
しかし、だからといって「痛い!痛い!」と叫んだところで痛みが減るわけではない。
時間の中で少しずつ痛みの質は変化していくが、日常を過ごしていくためにはこの痛みと付き合っていく必要があると考えている。どうやり過ごすか、とか、どう対処するかとかを学習しながら。
もちろん少しずつでも緩和させていく努力も怠らず。

多分、そういうことなんだな。

5月
30
修理

大掃除ついでに仕分けされそうだったり、何とか生き返らないかな、と思っているオーディオ機器をメンテナンスしてみることにした。

まずはDAT。TEACのR-9。
電源は普通にパワーオンできる。昔の電源は機械式のスイッチだから大丈夫か。
open/closeボタンを押してトレイを出してみる。
お、ちゃんと出てくる。閉めても大丈夫。
それならば、とDATのテープメディアを入れてみる。吸い込まれていく、が、ダメ。
ごにょごにょと中で何度か試みた後にエラー表示になる。やっぱりね。

では、ケースを開け中を覗いてみることに。
目視しながら操作した。どうもテープをローディングしないようだ。

DATはVHSビデオのように斜めになった回転ヘッドにカセットから引き出したテープを当てる。その引き出しに失敗しているのだね。

走行ユニットは4本のネジで留められていることが判明したので早速外してみる。
外した状態でも操作できるようなので何度も動かしながら、あちこちと見ていく。

だいたい、こういったトラブルはゴム絡みが多い。ゴムベルトとかゴムローラーとか。それと思われるところを片っ端からラバープロテクタントというケミカルで掃除していく。
あちこちとやっていくうちに「原因はこれか!」と思われる伸びて緩んだゴムベルトを発見。
取り外して何度も掃除しプーリー側も掃除し、いざ。
お、さっきより少しだけ進んだ。けど、だめ。
しかしこれでほぼ第一原因は突き止められたわけだ。
これはベルト交換しか手はないな、ということで一旦ケースを元に戻す。開けっ放しのまま部品が無くなったら悲しいからね。

そしてググる。本当に便利な世の中だ。何でも検索できる。
これで良いのかの検証、パーツの入手方法、などなど。
だいたいのことは解った。ゴムベルトを入手する手だても見つかった。暫定仕様の方法も見えてきた。
内心、(有るわけ無いよな)と思いながら、近くのホームセンターへGO!
「バンコード」と呼ばれるベルト素材を探す。案の定無いのだが、他の気になっていた物を確認しながら店内をぶらぶらと物色。
とうとう良さげな物を発見。
水回り補修用のゴムパッキンの類。Oリングで太さも直径もドンピシャっぽいサイズ。二つ入りで400円弱。少々高めだ…。

家に戻り、再度ケースを開け緩んだゴムベルトを外し、そのINAX純正パーツと書かれているOリングをTEACのオーディオ機器の中にセットする。
さて、どうだ。
やった!大成功。
問題なくきちんとテープをロードするようになった。

しかし、次の問題発生。
音が出ない。
いや音だけではなく、IDナンバーとかも読めたり読めなかったりしているのでヘッドの問題を疑って観察。
やはりどうも回転ヘッドがうまく回ってないようだ。
多分ヘッドはダイレクトドライブなのでしばらく回し続けていれば、回転することを思い出してくれると予想し回しっぱなしにして放置してみる。

小一時間で戻ってみれば、レベルメータは音楽につれて動いている。
やったね。
復帰した。

でも、使おうか、どうしようか…。
いやいや、せっかく直ったんだからしばらく使ってみるかな。元は高い機械なんだし。

5月
29
豆腐焼き

飛騨の丹生川に行った。
運搬の手伝いでドライブがてら車を出した。

東栄・御園で星の子午線オルゴールをやった友人の手伝い。
今回は、日中空の様子(雲の動きや明るさなど…)をリアルタイムで音化し、ブラインドされた別室で聴く、という仕掛けらしい。
旧丹生川東小学校(廃校された)で行われるイベントの一環だそうです。

渓流釣りを始めたころ、郡上・長良川が解禁する2月1日以降夏が終わるまで暇さえあればR156を北上した。まだ東海北陸自動車道が出来る前、明宝温泉が無料だった(!)ころ。
解禁明けで久しぶりに釣るワクワクを持って、釣れる予感に打ち震えつつ、眠い目をこすりつつ、スキーの渋滞と格闘しつつ、貧果でしょぼくれつつ、何度も何度も往復した道だ。
それからしばらく経つと郡上やひるがのを通り抜け荘川まで出るのが恒例になったが、この辺りの釣行はやはりいつもR156を北上した。

いつの間にか高鷲を越え荘川まで東海北陸自動車道が伸びていき、ついには小鳥ダムを乗り越えて日本海まで抜けていった。
さらに飛騨清美からは中部縦貫という道路が高山に向かって延びている。西は福井県の九頭竜湖付近の油坂峠を端に発し、もしかしてこれは安房トンネル経由で松本まで繋がるのかしら。

今回、ホントに久しぶりにせせらぎ街道を通ったのだが、飽き飽きしていたはずの道がとても新鮮で良い道だった。(今回は食べなかったけれど五平餅屋も健在だった。)
山に雑木が多く、みずみずしい様々な新緑の時期だったからこそ気分の良さが倍増したに違いない。
 

さて、タイトルだが、高山市街を抜けたR41沿いに食堂があり、そこの豆腐焼き定食とホルモンを食べた。
この20数年来、記憶だけを頼りに店を探し、多分ここだろう、と見当を付けてからもなかなか機会が無かったのた。
本当にやっと。ようやく。

味はきっぱりと。全く媚びてない。濃い。
一般的な「豆腐ステーキ」とは全く想像を異にすると思う。まさしく「豆腐焼き定食」だ。
四半世紀前の記憶にジャストヒットらしい。
それぞれ四角い鉄板に乗って出てくる。ホルモンも美味。
他のメニューは「焼き肉」と「焼きイカ」だけ。(若干の麺類が有ったかも)

客層が面白かった。
正午前に入ったときは、地元の人たちとリタイア後の旅好きさんたちの様相だったのに、昼休みになったら途端にスーツネクタイでビシッと決めたビジネスマンだらけなっちゃった。
明らかに接待ランチだな。「高山に来たら一度はここでしょう!」な雰囲気で。
バイクのツーリストも多いと聞く。
何せ安い。

もしかしたら三重・亀山の亀八食堂のように、ホルモンに白玉うどんを混ぜると美味いかも知れない、と密かに思った。

場所はJR高山線上枝駅(ほずえ?えき)付近、R41号沿い。
有名な店だと思うよ。国八食堂。
我が家の「もう一度行きたい店」にリストアップされた。

5月
27
小屋裏

まで進出した大掃除。

仕事部屋に始まってレッスン室、階段下収納のキャンプ道具や釣り道具、寝室クローゼット、と進み、ついに小屋裏まで到達した。
引っ越し以来一回も開封していない段ボール箱。
とにかく詰め込んでそのままになっている様々な物。
家の中のほとんどの物を一応仕分けしたことになる。

とはいっても随分身軽になった部分となかなか出来ない部分と有る。今の段階ではそれで充分だと思っている。
最近はたくさんの本を仕分けた。

Book ~ の買い取り価格基準が良く解らない…。値が付くはずのないと思われた週刊誌が売れ、元々高価だった報道写真集のようなものなのに値が付かない…。変な感じだ。中身の価値や希少価値ではなく、単純にしわや破れなどの外観だけによるのだろう。特殊な学会誌の価値なんて解るわけ無いモンね。)

あとはそれぞれ出てきた不要物を適宜処分していく作業が残る。
捨ててしまうのも忍びない物は引き取り手を探したりすることもあるが、大概、分別してゴミ処理になる。
さっぱりしてきた。

そうそう、その間にケーブルTVが地デジ対応になった。

5月
24
この数日

庭で聞き慣れない鳥の鳴き声がしている。
(鳴き声を文字にするのはとても難しいから諦める。)

数羽から十数羽鳴きながら飛来し、しばらく金木犀や柿の木あたりで賑やかに過ごし、しばらくするとパッと居なくなる、ようなことを数十分おきに繰り返している。雨にもかかわらず。
大きさはスズメくらい。色は薄い緑?背中は薄い茶色(ベージュ?)、胸はすこし黄色い部分もある。(多分それは雄だ。)羽の先に白っぽい(黄色かも)アクセントがあり、先端は黒っぽい。
まだまだ慣れていないから図鑑と見比べてもなかなか特定できない。
双眼鏡を片手に何度も見比べ、多分これに違いない、という事にした。
カワラヒワ
ヒワの仲間は多いみたいだけど多分合ってると思う…。

写真を撮れないのが残念。今はまだおあずけです。

面白い物で、ただ図鑑を眺めているだけではなかなか特徴を覚えられないことが多いのだが、こうやって実際に自分の目で見て調べて探し当てていくと、特徴も名前もすぐ覚える。

意外に様々な種類の鳥が身近にいる。もっと知りたいね。
あっ、また来てる。