11月
12
研修1

今日は創部3年目にして全国大会出場を果たした名古屋市にある私学の高校合唱部についての実践報告とその学校の練習見学に行ってきた。

顧問は情熱の塊だった。

指導については、「をぉ!すげぇー」と思ったけれどすぐに私も負けてはいないと思い直した。さらに年の差を考えると永遠の23歳はそこそこの良い線だと思う。

怒鳴り散らし、罵倒し、睨み、威嚇する。説明は早口で聞き取れないことも多い。同じ事の繰り返し。
それに必死で食らいついていく生徒。本気で体を動かし声を出す。目一杯の反応をし、変化しようと惜しげもない。情熱の塊の指導者とそれに目一杯応えようとする生徒たち。
ここまで持ってくるのにさぞかし労しただろうよ。でもここまできたらそりゃ全国大会行けるようになるよなぁ、と感じた。

しかも意図的なのか結果的にそうなのかは解らないけれど、政治的にも成功しているとお見受けした。
さらに彼はそのアピールが本当に上手いな。その手法も努力も。

たとえば、今日の研修資料はB4横で70ページにもわたるものだった。初めから全て読むことを考えていない。(他にも紀要のような論文のような資料が2冊あった。研修では全く使わない。)そのボリュームだけで圧倒してくる。この資料を作る労力を考えただけでゾッとする。エコロジーなんてとんでもない。紙の量がすごいのだから。そして研修が始まる前から到底出来そうもないことをやる奴だ、という印象を与えることに成功しているワケだ。

私は自分で言うのもなんだがそういうことは下手だ。見習わなければ。

明日の研修は違う学校のバンドだ。楽しみ。

11月
10
私学連合音楽会

三河地区私学高校、しかも音楽関係者の集まりだから、どうしても評価が厳しい場合が多い。音楽に対しても、言動に対しても。

しかしそんな中でも我がTSWに対して手厳しいものは無かったよう。ほっと胸をなで下ろす心持ちだ。

あの人数で良くあんな音が出るねぇ!
みんなの気迫が良く伝わってきたよ。
楽しませてもらったよ!

久しぶりにお会いする方々も多く、本番の評価だけでなく、本番終わった後の様子など演奏以外での行動や、別の本番やマーチング大会のことなど様々な場面の感想などもいただいた。

随分てきぱき動けるようになってきたねぇ!
生徒に少し話しかけてみたけど、きちんとしてるね、態度も話し方も。
マーチング大会良かったよ!もう少し人数欲しいねぇ。
ほとんど何もないところから初めて今一番大切な時だ。きっと良いバンドになるよ!

何か少し吹っ切れてきたかな。
少しずつ道筋が見えてきたかな。
そんな感じがした本番だった。

もちろん決して油断してはいけない。
これからがさらに大切なのだから。

11月
05
戻る

人が戻った。

少しずつ見失っていたものが戻ってくるか?
手で掴めるものも、そうでないものも。

このまま見失ったままになってしまうか?
見えないものだからこそ、見ようとしなければ。

それぞれのものが、あるべき時あるべき所にあること。
そんな普通の事がなんと大切なことか。

 
少しずつ見失っていたものが戻ってくるか?

11月
02
昨日今日

久しぶりに合奏している。
いろんな都合で出来ない日が続いたが、休日になってようやく落ち着いた合奏になった。
ほんの少しだけだど、出てくる音に何かしら変化があるように感じた。そのほんの少しの違いが大きな差になるんだ。

みんな様々な壁にぶつかって苦悩し、乗り越えを試み、失敗し、傷つき、落ち込み、しかし、再度立ち上がって立ち向かう。
今、失意のどん底の人も、一筋の光が見えてきた人も皆TSWだ。皆でTSWだ。

音楽をやろう。音楽をやりたい。
そのために私の持っているもの全て伝えたい。たいしたものではないがそれでも伝えたい。音楽の幸せを伝えたい。

なんだかんだとトラブルやアクシデント続出だが、この3年で随分登ってきたと思う。しかしそのために今まで色々な意味で少しずつ無理をしてきた。大きな行事や本番が少ないこのあたりで少し一息つこうか。そして今までやってきたことの整理とこれからの準備。気力も体力もフル充電しよう。

日誌から

〜前略

合奏は音楽的なことをしていただきました。
やっぱり、楽しいよなって思いました。今日はなぜか分からないけれど、いつもより、皆の音が聞けたと思います。聞かなきゃっ!っていうより皆の音が聞きたいって思いました。皆とやれることを大切にしたいって思いました。だから聞けたし、合うと嬉しいし、違うと「ん?」って思うし、何か違う気がするけど、そう吹くなら、合わせよう、合わせたいって思いながら吹いたりとか、この瞬間ってこんなに大事なものだったんだって思いました。それでも人足りないよなって寂しくなりました。

人がいて自分がいる。自分がいるから人がいる。
うちを生むことができるのは、うちの親しかいないんです。そう思うと家族ってすごいよなって思います。
その人がいい、じゃなくてその人じゃなきゃだめなんです。
TSWの皆もそうです。皆一人一人じゃなきゃだめなんです。
かけがえのない一人一人なんです。この人なんです。あなたなんです。
だからこそ、一人一人が責任をもって自分の譜面を正確に吹かないと大変なことになっちゃうんです。
皆が、それぞれ自分のすべきことやって1つのものをつくるんです。
皆が同じ事をやるんじゃなくて、メロディーがいてハーモニーがいて、リズムがいてベースがいて、皆別々のことやっていてfの人もいればpが吹く人もいて、だから別々の道を歩いているんじゃなくて、皆それぞれの役割をしながら、一緒に同じ方向歩いているんです。
同じことやればいいだけじゃないです。

〜中略〜

皆違っていい。だけど関係し合わなかったらただの違うものでしかないと思います。

10月
29
今までの中で

一番苦しい時期だと感じている。
メンバーみんなも苦しい思いをしていることだろう。渦中まっただ中にいるのでとにかくそこから逃げ出したい一心に違いない。

しかし、決してただ苦しいだけは無い。
目には見えないが、少しずつ何かが変化し、少しずつ何かが準備されている。「僅かに」でも書いたけど。

きっと新しい局面への陣痛だ。今までもそうやって1つずつステップを登ってきた。歯を食いしばりながら、満身創痍になって登ってきた。

実は私もここ数日めげそうだった。奮い起こす勇気と気力がどうしても見つからなかった。

が、これを書いている今は気持ちに変化がある。変な言い方だが、変化を感じている自分の感覚を信じよう、と思い直している。

みんな、前に進もうとしているのだ。必ず出来るのだ。信じる。

日誌より

〜前略
ここの部活は、たくさんの考え方があると思います。でも、それはただ「あるだけ」です。その考え方が良いとか悪いとかじゃなくて、「あるだけ」。自分の考えを固定しているから、「あるだけ」。いろんな理由がありますが、まだ、誰もたくさんの中の1つの考え方も取りに行けてないな、と思いました。とくに私の場合は、よくがんこって言われます。それは、やっぱり自分の考え方が固定されているからじゃないですか?だから何か他の考えにぶち当たって、嫌だと思うと、絶対逃げてしまっています。でもそれでは他の誰かの考えはいつまでも、ずーーっと取りに行けないままだと思います。
 音楽だって同じだと思います。誰か他の人の音楽を取りに行かないと、1つにはならないんじゃないかと思います。
後略〜

10月
28
相談

悩んだり行き詰まったり、人の毎日は一筋縄では進んでいかない。

そんなときは身近な人に意見を求めたり、ネットを検索しまくったり、本や新聞読んでみたり、何か参考になること無いかな、と藁をもすがる気持ちでさまよう。

しかし、本当に未知の「何か」を探していることは少ないような。
大概の場合、(はっきり自己認識があるかどうかは別にして)あらかじめ自分の中に何かしらの回答があり、自分の回答を裏付けてくれる「何か」探している場合が多いような。

そして、誰かに相談しても自分に「しっくり」くる回答が得られなかった場合、「参考にならなかった」とせっかくの意見を打ち捨ててしまうことがある?
もしかしたら、そこに解決の鍵があるのかもしれないのに、自分の予想していた回答と違うと「私のことを真剣に考えてくれない」「その話意味ないね」と全く耳を貸さない事がある?

もし相談された側だったら、一生懸命悩んで考えた事をこともなげにスルーされたら、悲しくなるどころか腹立たしくなるだろう。
「だったらはじめから相談するなよ!」と。
「お前のために真剣に考えたのに!」と。

自分が持っていない価値観や方策を得るために、他人の知恵に頼っているはずなのにね。
自分の殻を破り、枠を外すことは、エネルギーが要る。そのエネルギーが不足しているからこそ他の力が必要なのだけれど、他を受け入れるエネルギーも必要だと言うことかな。

10月
25
僅かに

動き出したか?

ほんの少しずつ。

形が見えるようになるまで育つにはまだまだ紆余曲折があるだろうが。
勘違いしなければいいが。
少々のことで諦めなければいいが。

じっと見守ろう。

10月
24
見切る

何処で?
何を基準に?

「見切る」の対義語は「粘る」かな?
「粘り」過ぎると「折れる」か?
だとしたら見切らないのもまずいかも?

何処で?
何を基準に?

「見切る」は「諦める」ではないよな?
発展的解決にするためには…?

何処で?
何を基準に?

具合の良い着地点を見つけること。

10月
22
10月25日

この日、bjリーグ(プロバスケットリーグ)の試合前アトラクションの本番が入った。中間試験中というのに練習が続いている。
(タイトルの日にちが違っていた!)

しかし、本来はそれではない本番に出たかった。

マーチングコンテストの東海大会だ。
県大会と同じ名古屋笠寺の日本ガイシホールで行われる。何とか今年は、と欲張っていた。なんと言っても3年計画第3章だったから。普通に考えれば最終章だもの。

でも、次に託す。そして25日に出場する他の団体に託す。
素晴らしいマーチングの活動がもっともっと広がってたくさんのファンを増やし演奏演技がもっと洗練され発展することを。

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マーチングコンテストは夏のコンクールと比べると出場校数は少ない。
吹奏楽連盟のマーチング趣旨は、それまでのDCIを頂点とするマーチングのスタイルと異なっているから、マーチング専門団体は出場を敬遠する。さらに、音楽ホールの中でしか演奏したくない多くの吹奏楽団体はマーチング全体を「音が荒れるから」「練習場所がないから」などといって取り組みたくない。

それでも愛知県は他県に比べると随分盛り上がっていると思われる。
 
 
N-O高校の演技を見てマーチングの可能性に惹かれた私。
教育素材として、団体行動の訓練として、そしてパフォーマンス・エンターテイメントとして、最高の素材だと思った。
私自身がマーチングの勉強をしっかりやったわけではない。
おもしろそうだから「ちゃんとやれよ」と当時の生徒に指示したら、いつの間にかそいつがマーチングにはまってしまった。ただ、けしかけていただけなのに、いつの間にか他では絶対真似できないスタイルが出来上がっていった。
密かに私の誇りなんだ、あれは。

そんな折、Y先生がいる中学校のバンドの指導にいった。賑やかで明るいバンドだった。しかし音はどちらかというとはちゃめちゃ。それでもみんなで楽しんでいる雰囲気は良く伝わってきた。
いつの間にかマーチングを始めていて、あれよあれよと言う間に全国大会に出ちゃった。部員数は100人を越えすさまじい勢いで他を圧倒した。

今その中学校はこのあたりの吹連マーチングでは最強だ。素晴らしい。

あの頃のマーチング楽しかったな。一緒にいろんなイベントに出た。わいわい合同やった。懐かしい。
でも、やっぱり自分のバンドは苦しかったぜ。こちらの思うようなイメージで動けない。「演技」だけではなく日頃の活動そのものが危なっかしかった。

よく考えると今も昔も苦労していることは変わらない。同じような事で悩み、似た事で苦しんでいる。
目の前にいる生徒達は入れ替わるけれど本質的な事は何も変わらない。

私(我々)がやるべき事は今も昔も同じなんだな、きっと。

信じる事をやり続ける事、信じる道を歩き続ける事、それしかないんだよ、きっと。

やり続ける、歩き続ける、が出来てるってことがその証明なんだよ、きっと。

だから今年の10月25日は、出場する他の団体に私の思いを託す。
次は必ず私たちも仲間に入れてもらえるように頑張るから。

10月
22
日誌より

最近の日誌5連発!全部同じ学年。
 

〜前略

中学の時に使っていた教本「NEMU BAND MEETHOD」の和音のページには「-13.7」と「+2」と「0」という数字が書き込んでありました。
あと、同教本のディリー・トレーニングにアルペッジョという文字を発見。
初めて聞いた数字でもなければ、初めて見た文字でもない。なんて記憶が無くて、なんて教本に対する意識、音楽に対する意識が低いんだろう、と感じました。

後略〜

== 次。

〜前略

SEVENTEEN COME SUNDAY「日曜で17歳」という文字を私は甘く見ていました。
自分がこう吹くというイメージも今日、がらっと変わりました。
家に帰ってたくさん考えました。日曜で17歳になる主人公は、どんな想いをしているのか。
前向きな気持ちと後ろ向きな気持ちが、主人公の表面にでてるのか心の隅にひそんでいるものなのか…。
いろんなイメージがわいてきて音1つ1つがいろんなことを語れると思いました。
明日の本番で私は主人公のたくさんの想いを音に出したいです。
みんながそうだったら、合奏やっていて、「あ、あの子はこういうイメージかっ!!」「私といっしょのイメージか?」そういう疑問がうまれたら、音楽やるって楽しくて最高だと思いました。これが土俵に上がる?

後略〜

== その次。

今日はほーほう音楽祭でした。
私は12時から舞台袖でいろんな準備の手伝いをしました。
でも何をやればいいのか分からなくて全然動けませんでした。
 
〜中略〜
 
今日、できなかったことを、次できるように、今日の事を忘れず、積み上げていかないといけないと思います。
もっともっと、いろんな事に気づけて、行動できる自分になろうと思います。

== も一つ。

〜前略
 
その人のことを考えずに…。
その場、その場で人の気持ちを理解せずに…。
いろいろな人を悲しくする。
最悪な生き物。煩わしい生き物。
 
そんな生き物なのにTSWのメンバーとして扱ってくれてありがとう。

== さらに次。

〜前略
 
私たちは準備不足が多いと思います。
どうしたらいろいんな”準備”ができるのだろうか?
考えが足りない?うーん、それもありそう。
わかってても行動に移せない?そういう人もいそうだね。
なぜわかっているのに行動できないのだろう?自信がないから?
自分がやってもどうせ無駄だと思うから?うーん…。まだまだあるよね。
みんなで考えればたぶん良いやり方あるはず…!
頭フル回転で考えようっっ!!

 
 
ちゃんといろいろ感じ、想い、考えているんだな。今まで見過ごしていたことに気がつく事も大きな変化だ。
何一つ無駄になることはなく1つ1つが自分の糧になっていく。
さらに日誌に書くだけじゃなく、それが何かの具体的な動きとなって表に現れてくると良いなぁ。

もう少し待ってみるかね。