4月
21
オーディオ

一応音楽が生業の人間なのであるが、最近あまりにも貧弱なオーディオ環境だったので少してこ入れしてみようと思いたった。

どれくらい貧弱だったかというと、例えばCDだったら、DELLの安いPCにそのままCD突っ込んでWindows Media Playerで再生し100円均一のイヤホンで聴く、といった具合だ。笑っちゃうね。

実は機械を持っていないわけではないのだ。一時期はずいぶんこだわったから。
でも、だんだんめんどくさくなって、仕事や勉強で聴くだけだから、実際の生音をいつも聞いているから、所詮機械の音質なんかどうでもいいや、と思って適当になっていたのだった。

まずは、棚の奥に鎮座していたMISSION761という小型スピーカーを引っ張り出しきちんと机の上に置いた。ずいぶん昔になるが、あるひなびたオーディオ専門店で試聴し歌の生々しさにびっくりしながら手に入れたものだ。高価なものではなかったが英国製ではある。とても奥行きのある立体的な音がする。定位感がすごい。
これを鳴らすために珍しいNakamichiのアンプを持っているのだが、入力数が少ないので今回はあきらめた。
ソースはカセット、CD、MD、DAT、それからRolandのR-09(カセットなどはこれに録音してデジタル化しようかと)、さらにPC。
YAMAHAのセパレートオーディオ群がほとんど使わずにあったので総動員し机の横に整列させた。おぉ、カセットもCDのようにトレイが出てきて乗せると吸い込まれていく。DATのトレイのようだ。

今回の目的は、ただ聴くためだけではなく、ソースをできる限りデータ化しておこう、というひそかな狙いもあるので外付けのHDひとつ綺麗にフォーマットしてデータ倉庫にすることに。
手持ちの、大切ではあるが前時代的カセットやMDやDATや、それからCDもすべてHDに入れよう。
そういえば、一番最初のころの定期演奏会は2トラ38で回したオープンに録音していたんだ。その音は少し前にCDに落としてもらったからそれもHDに入れよう。(そうやっておけばもし必要なときが来たらすぐCDに焼けるし。)

さらに、i-Tuneの最新版をDELLに再インストールし準備は大体出来上がってきた。

ついでに部屋の掃除を始めたので、i-TuneによるWEBのストリーミングラジオをBGMで流してみた。
へへへ。案外いけるんだな。

少しは腰を落ち着けて音楽を聴いてみようか。

4月
18
スクラップブック

4月18日付朝日新聞。
ネットに記事がないか随分検索したのだけれど、見つからなかったので一部を写してみる。

  (4月19日 全文転載にしました。)

くらし考
−−−小林研一郎さんと

■障害者との演奏 指揮すると?

できる すごい
魅力的な音生まれそう
自信持ち高み追求

−−−2005年、プロ、アマを問わない「コバケンとその仲間たちオーケストラ」を設立。生のオーケストラ演奏を聴く機会が少ない知的障害の人を招待してきました。

 最後の音が空気に溶けていく瞬間こそが、刹那の頂点です。僕もつい最近まで、知的障害の人に騒がれて静かなところが聞こえなくなる、という不安がありました。でも、実際に音楽の邪魔をすることはほとんどありません。感動の声だけが僕たちに伝わってきます。それはとてもうれしいことです。

−−−活動のきっかけは。

 初めてハンガリーに渡った1974年、何人かが外で聴いていました。まったく体の自由がきかなかったり、ほとんど視力を失ったりした人たちで、そういう声なき人の声が、活動の伏線になりました。指揮者一人では音楽はできません。ボランティアの演奏者が集まるかどうか心配でしたが。実に心ある人たちが集まってくれました。

−−−3月と4月、障害がある人もオーケストラに加わった演奏会を開きました。自閉症の人もいました。

 一緒に演奏するのは不可能に近いと思っていました。最初の一音が本当にあわず、怒鳴ったこともあります。でも、その怒鳴りがききました。本人だけでなく、周りの人たちにも。
 最初のころ、僕が「こうしてね」と言うと、付き添いの親が答えてしまった。それで本人が孤島に流された感じになるんです。突然しゃべり出す人に「今日はそこまで」と言ったら、静かにしてくれました。子どもの能力は想像以上に高い、と意識した親もいるはずです。

−−−求める音は生まれましたか?

 プロのオーケストラでもできない音をやろうとしてきました。ときどき本当にすごい音になります。みんなの心が一つになったからですし、積み重ねの結果ともいえます。あと3年くらいやると、とてつもなく魅力的な音が生まれてくるいう期待があります。

−−−ノーマライゼーションですね。

 人間はだれでも、一人では生きていけない。オーケストラの中に障害のある人が自然と加わり、健常者も障害者も一緒に支えながら一つのことをやるのです。でも、オーケストラ全体の質がかなり高くなければ、やる意味がない。今は05年よりも実に信じられないくらい高みにいっています。

−−−活動を日本中に広げたい。

 私たちと一緒に演奏できるように頑張ってみようと思ってもらいたいです。東京だけでなく、九州や四国、関西にもオーケストラができたらいい。もっと重度の障害の方も参加してほしい。「この一曲だけなら」「この一曲のこの部分だけなら」でいいんです。

−−−今後も続けるのですね。

 以前は心のどこかに「あきらめ」がありましたが。今は高みを追求しなければいけないことがわかりました。「彼らはできる」と自信を持たない限り、僕は指揮をしてはいけない。僕は「彼らはすごい」と思えるようになっています。
(聞き手・由利英明)

言わずと知れた指揮者小林研一郎氏の記事。
すごいなぁ。
素晴らしいなぁ。

信じること。
どこまでも。
決して忘れてはいけない。

4月
10
もう5年も前

だったんだな。WEBをさまよってこんなの見つけた。
名古屋ハイスクールバンド2005の記録。
このページの下の方「名古屋ハイスクールバンド2005 第30回名古屋吹奏楽フェスティバル演奏報告 (練習風景…)」あたりのリンクをたどってみてください。

丁寧に練習の記録を取ってくださっている。こんな記録は少ないから本当にありがたいことです。

そういえば、このときの本番終了後の記念写真をTSWに置いてきたかもなぁ…。

当時一緒にやったメンバーの噂を、それこそ風の便りで聞くことがある。
何とも嬉しい瞬間だね。

4月
06
「予定調和」

そして「会議あれども議論なし」
そうそう、そうだったなぁ。あそこは。
初めに結論ありきで、まさに会議は「アリバイ作りのセレモニー」だった。
 

さて。
先日、「アンサンブルしても面白くないんです」という話を聞いた。
下手じゃないんですけどね、という言外の言葉があったようななかったような。
「でも、別の○○とやると面白いんです」

詳細な状況がわからないから推測の域を出ないけれど。
たぶん原因は何かわかる気がするよ。

面白くないアンサンブルというのは、議論のない会議みたいなものではないのかな?
退屈で時間がもったいない、とか、決まってるんだったらやる意味無いじゃん、とか。
白熱した議論をするんだったら戦い負けたくないし、同調して盛り上がるんだったらそれはそれで楽しい、のに。

根は深い。
私にとっては「面白くないアンサンブル」と「議論のない会議」は同義なのだが…。
少なくとも、そこにドラマは無い。

追記
決して収束しない平行線の議論も勘弁だ。議論の意味はない。
(あそこのように、初めに結論ありきだとせっかく議論の場を設けても聞く耳持っていないからな。)

3月
31
久しぶりに

一つのアマチュア演奏会を最初から最後まで聴いた。

一生懸命だった。
やはり、それは美しいと思った。
堅さ、甘さ、不完全、流れの悪さ、等々、様々課題はあるけれど。
アマチュアの良さ、ってそういうところじゃないのかな、って改めて感じた。
考え、苦労し、工夫し、あきらめない。
その大切さは良く感じられる舞台だった。

だからこそ。
私は欲が出てしまう。
もっと出来るのに、って。
見ていると、もっと欲張ってみたら、と歯痒くなってしまう。
なかなか、それが噛み合っていかない現実もあるようで、難しいのかな。
 

以下は演奏会の感想ではない。
帰りの道すがら車の中で考えたこと。
===
たぶん、知らないのだと思う。
夢を持たない、のではなく、夢とは何なのか。
たぶん、面倒なんだと思う。
夢を叶える、ってことは簡単なことではないから。

それはバブルだとか草食とかそういったことではなく、単純に、誰も教えていないだけだと思う。教えることができる人がいないのだと思う。
だから、やり方を知らないままなんだね。

「遊ぶ事が出来ないんだ」と昨日テレビで誰かが言っていた。
やっぱり遊び方を知らないんだろう。ちまちま遊ぶんじゃなく、でっかく遊ぶこと。
いや、それとも、無駄なことに心底エネルギーを費やすことなど全くの無意味に思えるのかもね?
そもそも、音楽なんかまったく無駄なものだろうに。

全く無駄だからこそ必要なんだ、という矛盾を受け入れる大らかさが無い、ということなのかも知れない。

3月
30
体中が

痛いぞ。
久しぶりに一日中しゃかりきに棒を振ったら、終了間際には腕が上がらないくらいの脱力感があり、両肩に激痛が。腰も同様に。
運動不足以外のナニモノでもない。情けなし。
もうちょっと鍛えねばなぁ。
50肩もとうに初期ではなく、動かして可動範囲を広げていかねばならないし。
 

練習の内容は、数日後に本番を迎える30人程度のバンド。
一ヶ月ほど前に一度練習を見て、2回目。
本当は10曲ほどプログラムに持っているようだけれど、時間が全然足りなくて午前中にやっと一曲。午後に飛ばして4曲ほどやった。
日頃なかなかメンバーが集まらず、案外、楽器を始めて日の浅い方々も多いようで。
音楽の専門的な指導は今まで全くなく、しかし自分たちだけで良く頑張っていると、おもう。

少しアドバイスするとどんどん変化していく。
残念ながら、地道に積み上げなければならない基礎的な技術力は少ないけれど、それもしっかりした指導とトレーニングを続けたらすぐに解決しそうなんだな。

こんな感じのバンド、多いんじゃないかなぁ。
実にもったいない。
定期的に指導したらすぐハッピーなバンドになると思う。
もちろん、メンバーにそれなりのモチベーションが要るけどね。

その気になってくれたら面白いなぁ、と、痛い体に唸りながら再度考えた。
本番、覗いてみようかな。

3月
28
ラマラ・コンサート

今朝、この演奏会のことを知った。

指揮者ダニエル・バレンボイムの活動だ。
ここに書いた大指揮者は日本人の事だったが、やはり同じような事を考えている音楽家は多いみたい。

イスラエルとアラブの和平のために中東の若手音楽家を集めてウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団をエドワード・サイードと共に創り上げ、パレスチナ自治区ラマラでのコンサートを実現したのだ。

「音楽は政治的問題を解決できない。だが、知ること、理解し合うこと、それがなければ何も始まらない」と彼は言い、実際に活動をしているんだ。イスラエル音楽祭でワーグナーを上演しイスラエル人から「ファシスト」のレッテルを貼られたこともあるようだ。
彼自身、ロシア出身のユダヤ系移民を両親としてアルゼンチンに生まれているユダヤ人ピアニスト・指揮者なのだから、イスラエル側から見たら如何にも常軌を逸している、と思われるだろうに。

調べてみたら、この管弦楽団のドキュメンタリーと演奏会のライブがDVDで発売されている。
じっくりと観てみたい。

3月
24
なんでもあるなぁ

ゆうちゅうぶ。
世の中凄いことになっている。

ここここここで書いた演奏・曲がUpされているんだ。
知らなかったぁ。教えてくれてありがとう。携帯でも見れた。
催事名は県民文化大祭典2009inナゴヤドーム

1000人の吹奏楽1 このファンファーレと入場行進曲。
1000人の吹奏楽2
1000人の吹奏楽3 ここにTSWも出てくるよ!
1000人の吹奏楽4
1000人の吹奏楽5
1000人の吹奏楽6 これは全員による「メドレー・オブ・Kyu」の踊り。

へへへ。懐かしい。
これと同時進行で色々あったんだよな。

3月
06
潜在的な力

先日あるバンドの練習に行った。

久しぶりの終日の練習。
棒振りっぱなしで帰宅したら肩がパンパン。
夜痛くて何度も目が覚めた。が、これは悲観する必要はない。むしろ嬉しいことだ。50肩で苦戦している可動範囲が少しずつ広がっているのだ。
リハビリ、リハビリ。

集まっている人数は20数名。お休みもそこそこだが、少ないのは慣れているのでどうって事はない。
良く数えてみると金管は充実しているが木管が少ない。うーん、このアンバランスさは少しばかりもったいないな。せめてClがもう少し(数人でかまわない!)いるだけで随分違うぞ、きっと。

まず、基礎合奏を聴かせてもらった。皆、緊張しているのが良く解る。私そんなに怖い顔してたのかなぁ?
個々の力はまんざらではなさそうだ。
演奏会が近いようで沢山の曲が並んでるが、まずは1つ1つ。午前中だけで一曲を費やす。
やるべき課題は実は多くない。
とにかく音の並びを揃えること。個々のバラバラな音を寄り合った(撚り合った)一つの音の流れにすること。

曲が変わっても同じ。音の並べ方や置き方、スピード感やニュアンスなど表現すべき事は千差万別で、それぞれにテクニックは必要だけど、するべきアンサンブルの根本はほとんど変わらない。

手変え品変え一生懸命説明したけれど「あー、つくづく説明下手だなぁ」と反省しきりで、いつの間にか練習時間は終わり。私としては申し訳なし。
皆さん一日中お疲れ様でした。

それでもどんどん音は変わっていった。説明以上の個性もどんどん付加されていく。
うーん。潜在的な力は存分に有るぞ。
個々の技量を少し底上げし、アンサンブルの基礎トレーニングを系統立てて続け、さらに、もう少し人数が増えたら、さぞかし楽しいバンドになるだろう。
色んなところで存在感出るぞ、きっと。

欲を出してくれると良いなぁ…。

3月
05
お知らせ

TSWでない方々も案外多くここを見てくださるようなので、TSWの演奏会の告知などを。
TSW第5回定期演奏会


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豊川高等学校吹奏楽部 TSW(Toyokawa Symphonic Winds)
第5回定期演奏会
日時 2010年3月20日 PM2:30開場 3:00開演
場所 豊川市文化会館大ホール
前売り ¥500 当日 ¥600

内容
1部 クラッシック・オリジナルステージ
 P.ヒンデミット ウェーバーの主題による交響的変容より 行進曲
 G.ホルスト 吹奏楽のための第1組曲
 A.リード アルメニアンダンス Part1

2部 ポップス&ステージドリル
 魔法にかけられて
 メドレーオブkyu  他
 ステージドリル[マイケルジャクソンin豊川]

3部 スペシャル合同バンド
 美女と野獣
 情熱大陸 他

お問い合わせ 0533-86-4121 (豊川高等学校)
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○バンドのメンバーは25名ほどですが、少人数であることが演奏の制約になるとは思っていません。
○私の書いたもの2曲ほど演奏します。
○第3部は近隣の中学生との合同バンドです。

是非ぜひおいで下さい!
お問い合わせ、チケットの入手などは学校へお電話いただくか、この記事にコメント(メアドは非公開です)いただいても結構です。