カテゴリー: 旅
旅など
散歩中、電柱の上から「カァ、カァ、カァ」と明確に三回呼ばれた。
いや、本当に呼ばれたかどうかは判らないが、そんな気がしたのだ。だいたいいつもそんな感じだ。
だから、年が明けたらカラスに会いに行くことにした。そこそこ遠方だが、車中泊をしながら無事朝早いうちに訪れることが出来た。途中カメに合いそびれたが…。
先回会いに行ったときは何故か叱られた気がしたが、今回はとても気分がよい。キツネと疎遠になったことも報告した。
もう少し落ちついた時期に行く方が良いのかも知れないなと思いつつ、しかし、今来るべきだと思ったから来たのだ。やっぱり来て良かった。
何度目のアリだろう。ここに来るとほっとする。
始めて訪れたときからすると、付近が随分綺麗に整備されている。道も広がったし。
空はほとんど雲が無くぽかぽかの晴天。
訪れた後、クマの川にイヌを連れて行き少しだけジャブジャブした。足を流れに付けて「もっと遊ぼ!」という顔をしたが、いくら何でもここで泳ぐには寒すぎる。「もう行こうか?」と声をかけたら水が冷たかったのか素直にしたがった。
帰路、赤い腹を見せて海の中に横たわっている巨大な物体を見た。こりゃ大変だ。
へ行った。2度目。岐阜県の八百津町にある。
「命のビザ」で知られる杉原千畝の功績を称える公園。
彼の生まれ故郷の丘の上に公園がある。静かでとても良いところ。モニュメントの鐘が訪れた人により時たまカラーン、コローンとならされる。公園内は綺麗に整備され心地よい。近くにいくつかのハイキングコースもあるようだ。
「とんびに注意」と看板。周りを眺めてみれば何羽も気持ちよさそうに鳶が飛んでいる。外でお弁当食べてると狙われるのかな。
犬連れなので入らなかったが、記念館があり、内容は充実しているようだ。次回ゆっくり見たいと思う。
体制に背いても自らを貫き通した生き様をきちんと知るべきだと思う。
近くには木曽川が流れていて、丸山ダムという大きなダムがある。
その堰堤を作り直し新丸山ダムにする計画が進んでいるらしい。
公園の近くに少し不自然に大きなお屋敷が並んでいたが、もしかしたらダム建設のために移転してきたお家なのかな?このダム計画も今回の中止リストに入っているケド…。
実は先回来たときは公園の存在を知らずにダム側の山道(木曽川を挟んだ対岸)から闇雲に進んできたのだった。その道筋には、つい最近放棄されたのであろう家屋や畑がいくつもあって不思議に思っていた。そしてそのダム堰堤付近で大きなニホンザルの群れに出逢った。50頭くらいはいたんじゃないかと思う。車を止め、しばらくずっと行動を観察してとても興味深かったことを覚えている。
今回はその不思議を検証し猿の群れに再会しようと出かけたのだが、立ち入り禁止の看板が多く、その道に再び入ることはかなわなかった。で、廃墟はダム工事の関係なのかもしれない、と思った。
個人のちっぽけな営み、大きな体制の動き、大自然。
そのバランスは大丈夫なのか。
に行ってみた。
漁港内に入るのは久しぶり。
いつの間にか新しい桟橋ができていて釣り公園になっている。
看板に紀州釣りのダンゴは禁止って書いてあった。
単純に撒き餌禁止とかじゃないんだね。
日差しは相変わらず強いけれど、さわやかな風がそこそこ強く心地よい。
皆さんのんびりと釣っている。(ということは釣れていない、ということなんだね。)
港内で竿を出している人もちらほら。
なんと生餌の自販機もあった。石と青。1パック¥500でどのくらい入っているのかは解らない。
ここは大きな駐車場で釣り場はすぐ。綺麗なトイレもあるし、ファミリーにはもってこいだね。
竿持ってこれば良かった、なんて思いながら眺めていたが、セロリは色んな臭いが気になるらしく、落ち着かない。昔、腐ったサビキ用のアミエビを背中にこすりつけて異臭の塊と化し、とんでもない目にあったことがあるので、そうそうに引き上げお魚広場へ。
以前に比べて鮮魚の割合が減った気がする。特にめぼしいものはなく。
帰路、美浜の小さなスーパーに寄った。
初めてのスーパーではチェックする項目がいくつかあるのだが、特に最近気にしている商品がある。
近所で見たこと無いから、こんなところで(失礼!)有るわけ無いよな、と初めから期待せずにチェック。
それでも、見慣れないものや、案外珍しくて普通では置いてないものがある。
へぇ〜、ここ案外頑張ってるねぇ、と思ったら、あ、あった!
最初はあまりにも普通に並んでいて気が付かなかった。
焼き肉のタレなんだけれど、何につけても美味いらしい。豆腐とかそうめんとか。ご飯とこれさえあれば他は何にも要らない、という人もいるぐらい。
青森ではみんな知ってるとテレビ(秘密のケンミンショー)で紹介されていて、欲しかったのだ。
青森特産のリンゴとニンニクをふんだんに使った焼き肉用のタレ。
「通販で入手かぁ、でもまとめ買いじゃないと送料損だし、どうしようか?」と思っていた矢先。
しかも安い。(と思ったら通販直販よりも少し内容量が少なかった。)
で、思わず残っていたもの3本買い占め。塩タレもあったので1本。
思わぬものが手に入り、楽しみだ。
から東海環状、中央道経由で中津川までいき、そこからR19で北上した。
途中いくつかの道の駅に停まりながら。
行き先は、結局いつものように開田高原。
御嶽明神温泉 やまゆり荘まで行き、ハタと考えた。
開田高原キャンプ場はさほど込んでいないようだけれど、やまゆり荘の駐車場は満タンだ。ひっきりなしに車が入ってくる。さすがにGW。車も多いし人は多いし。
しかし、せっかくここまで来たんだからね。
混み混み覚悟で温泉につかる。
ここは鉄分が多いのか、赤茶けた色で濁ってる。
肌はつるつるになる。
飲むと糖尿に良いらしいが、以前一口飲んでえらい目にあったので今回は飲まない。
木曽馬の里や開田高原観光案内所より少し東にある水生植物園に車を停め、ねぐらにする。
山スキーのグループの先客が2台いた。そのうち岡山ナンバーのキャンピングトレーラーを引いたランクルも。
しかし、皆マナー良くとても静か。
¥1000効果でもっと車旅の人が多いかと思ったけれど、ここはそうでもない。
開田は交通の要所でもなければ、特別な観光地でもない。
この時期、観光客が何か目指すモノが有るとすると、蕎麦(最近はたかが蕎麦なのに高いのだ…)と開田高原アイスクリームくらいだな。御嶽山の勇姿も見れるけれど。
だから、ただ通り過ぎる(といってもそれでさえも主要ルートより外れている…)だけの人が多いのだろう。
やっと桜が咲きかけた頃でまだまだ寒いし。
夢を見た。「ごめん、上手くいかんかった…」と一言だけの夢だった。
残念、というより、さっぱりした夢だった。
次の日朝早く、青空の下、双眼鏡片手に鳥を見ながら植物園を散策していたら、馬が来た。
木曽馬だ。大きくなく可愛い。木曽馬牧場から運動で出てきたのだろうか。
せろりが鼻をフフッっと鳴らしてじっと見つめている。
綺麗な馬だ。騎手の合図で国道の歩道を駆けていった。
木曽馬の歴史の本を読んだことがあるが、戦中戦後可哀想な運命だったようで、保護活動により復活してきたが現在でも200頭以下らしい。
開田の風景は特にどうってことのない風景なのだが、いつ来ても何故かほっとする。
自然の厳しい土地だと思う。本州での最低気温記録場所らしい。
しかしそれでも人は生活し、春になり、山々に花が咲く。
里の風景が、人の営みと自然の重みの中で一体となり私の中で絶妙なバランスを保つ。
「この中で生きたい!」と強く思うと同時に「どうやって生きるの?」という現実も知っている。
かつてのように、がむしゃらに「田舎暮らししたい」ではなく、もう少し穏やかに「暮らさせてもらえないだろうか」に変化はしてきているのだけれど。
ま、この類の話は、たまに来る旅行者が軽々しく言うことでないことは分かっている。いつまでたっても夢物語だな。
しかし、ほっとするのは確かだ。なぜだか。
帰りは木曽福島からR19を何故か北上し塩尻経由でR153を南下した。
途中の楢川で、ゲットしたかった蕎麦蜂蜜(蕎麦の花の蜜)が手に入らなかった(生産者が高齢でやめちゃったそうだ)のが返す返す残念。
本番の都合で急に3連休になった。
どこへ行こう?何しよう?
高速道路は¥1000騒ぎでとんでもない。練習行くのにとても苦労したからね。
国道でのんびり車旅かな。
R153、R156、R19、R41、R42、R168…。
でもな、せろりが疲れるからあんまり遠出は出来ないし。
海じゃないな。やっぱり山だな。
渓でも良いけれど、この時期どこ行っても渓は人だらけだから、双眼鏡片手に山の中に入っていこう。魚ではなく鳥を見に行こう。
メシアンにでもなった気分で鳥の姿を見て声を聞く。
…そうだ、録音のツールも持って行こうか。
ただ、さっきからGoogleMapを眺めてるんだけれど行き先が決まらない。
…ふぅ。いつものように行き当たりばったりで良いことにしよう。
の会からキャンプのお誘いメールが来た。
その会は20年ほど前、GWに岐阜の庄川水系(旧荘川村)辺りで行っていた釣行キャンプが始まりだ。
後には秋に筏に乗ったり、年末に船に乗ったりもしていたな。
中心な方は私に山やキャンプや釣りを教えてくれた自称「作曲も出来るハンドアマン」。
私の師匠もメンバーだった会。
名前の由来はよく知らないけれど、奇人が集まるという意なのかな。
集まってくる方々はそれぞれの世界では蒼々たるメンバーなのだが、夜な夜なたき火を囲んで酔っぱらう姿から、普段の社会的活躍など到底想像は出来まい。
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さて。
庄川は良く通ったものだ。
まだ東海北陸道が出来る前のこと。白川郷が世界遺産になる随分前だ。R156をひたすら北上しひるがのの分水嶺を越える。スキーシーズンは渋滞が酷かった。
御母衣ダムでルアーを投げ、その上流や下流で10mの本流竿を振った。
夏、10泊の大キャンプ中、台風直後の大増水で馬鹿釣りをしたりもした。
小さな支流に入りテンカラの練習もした。
ウェーダーを履いて川の流れに入り竿を振っていると、いつの間にか外の音が聞こえなくなっていることに気が付く。聞こえてくるのは心の中の音だけ。(決して源流部の山奥ではなく、里中なので人工物や生活音などが無いわけではないのだが。)
心の中の音と言ってもいろいろ。
自分の(心の?)つぶやき。
心に留まっている誰かの言葉。
ずっと鳴り続けている音楽。
たまに突然降って湧いたように思いがけない人の声を聞いた気がするときもある。
もしかしたら木や虫や鳥や獣の声、あるいは岩や水や風の声(それって精霊っていうのかな?)だって聞こえているのかも知れない。
行動は、流れていく目印をひたすら追いかけていることだったり、ルアーの動きを竿先に感じることだったり、に集中しているはずなのだが、それとは全然別の意識の流れのなかでずっと音を聞いている。
ふと、「チッ、チキチキ チッチッ チキチキ」とカワガラスがドラムマーチのようにさえずり出し、現実の音も聞こえてくるが、人間の営みの音(しゃべり声だったり音楽だったり)は聞こえない。
だから私は、釣れなくても心が安まるのだと思っている。
釣行を重ねるうち、いつの間にか数釣りは飽きてきた。
気持ちの良い釣り方で、コンディションの良い魚が数匹釣れれば充分。
人間だもの、自分が生きていくためには殺生もする、ただ、無駄な無意味な殺生はしたくない。だから釣ったらそれを大切に食事で頂くと決めていた。
川の水は常に流れ、同じ水であることは決してない。風が吹き、雲も流れる。
雪が降り、積もり、解ける。木々は新芽をだし、花を咲かせ、紅葉し、葉を落とす。
そして日は昇りまた沈む。
大自然はシステムなのだ。あらゆるものが関連しあい絶妙なバランスを保っている。それで全てが成り立っている。
自然って凄いな。人なんて全然小さいぞ。と、川の中に立つといつも感じる。
流れに逆らってそこに立ち続けることは案外キツく、かっこ悪いのかも知れない。
自然の流れに身を任せる謙虚さが結局はスマートなのかも知れない。
大自然に逆らうことなく同化できた時に良い釣りが出来るような気がするし。
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KIJIN会。
今年もお誘いを受けたれども、残念ながら参加できそうもない。
庄川水系の支流辺りだそうだ。岩魚の渓だな。
まだ、しばらく釣りは出来そうもない。おあずけだ。
今は現実の音ばかりが聞こえてくる。
熊野からの帰路、例の高速道路どこまで行っても¥1000の日だった。
紀勢自動車道の大台から高速に乗り「そういえば…」と思いだした次第。
「ということは大渋滞だな…」と予想的中。
亀山から四日市まで所要時間一時間半程度。
新名神つくってもつなぎ区間でこんなに渋滞したら意味無いなぁ、と思いつつ。
しかも車に乗り慣れない人たちが多いようで、周りは大変だ。
名古屋西料金所で「割引き¥1000」の表示を見て、「あれ、でもな…」と少々不安。
そのまま名古屋西JCで引き続き東名阪を乗り継ぎ東名高速に入る人はあとすべて¥0になるのか?
名古屋高速は減額しないらしいから、こちら経由はしょうがないだろう。随分割高な感じがするんだけどな、名古屋高速は。
いいや、違った。
そのまま名古屋西JCで東名阪に乗り継いだら「割引き」と表示されるものの新たに¥250徴収された。
ここは前払い¥500区間だから、¥250は50%offの通勤割引きだったと思われる。
普段は東名、東名阪(名古屋西JC以東)、東名阪(名古屋西JC以西)は全てNEXCO中日本だから、きちんと通しで通勤割引きや深夜割引きが適用されるのに。
私は本郷で高速を降りた(東名高速名古屋ICには入らなかった)ので次の料金はどうなっているのか不明だけれど、このままでは「高速道路どこまで行っても¥1000」は嘘だということになってしまうぞ。一度高速降りて次もまた¥1000が生きていたとしても、¥2000(倍額だ!)払うことになるのだし。
鉄道切符の周遊券や一日乗車券のような感覚でいたのだけれどどうも違うのかな。
しかも四日市JCから伊勢湾岸道路経由、そして豊田JCから名古屋に向けて北上したら、こちらは確実に¥1000になると思われる。この差はどうするのよ?
あとで「現在システムを変更中だ」という話をきいたけれど、だったら後日払い戻しがあるの?
二酸化炭素削減せよ、といいつつ、ガソリン使え、外出して消費せよ、といい、でも、システムはとってつけたような脆弱さで、何だかなぁ…。
乗せられて、浮かれて、経済効果有った、といわれても、いまいちしっくりこないような…。
熊野行きでゲットしてきた5種類。
左から、ジャバラ、春光柑、デコポン、三宝柑、晩白柚(ばんぺいゆ:清見と水晶文旦の雑種だそうだ)。
ジャバラは、和歌山県の北山村原産で、同地のみで産する柑橘類の一種(地元の柑橘類の自然交雑によって生まれたらしい)。とにかく酸っぱい。食べるもの、というよりレモンやカボスのような使い方なのかな。
何年も前に北山村でこのジュースを飲んで以来頭の片隅にあった。
新しいのも発見。
こちらはさらに酸っぱい。でもシャキッッッッ!!とする。詳しくはこの辺りで。ここは直販サイト。
デコポンはこの辺りのスーパーでもお馴染みになってきたかな。
三宝柑は以前ここで紹介した。
春光柑は初お目見え。レモン色なので酸っぱいと思いきや意外にそうでもなく甘みは強い。グレープフルーツに似たさわやかな味だった。
文旦はなかなか手に入らないので見つけたら買う。高かったけどね。売っているところにはこんな説明が。
我が家はまた柑橘系のにおいでいっぱいです。