10月
24
続々・先日の記事(文化変調)

文化変調の記事up。2010年10月23日朝日新聞朝刊。

ここに記事をアップすることがどうやら少しはお役に立てているようで。
今日は3回めで主に遺跡の調査発掘の助成について。全文はここ。

どうも遺跡の発掘助成と音楽の公演助成が同種同列なんだな。
助成目的の掘り下げや問題提示は弱く、単なるカネの話らしい
 

先ほど、TVのワイドショーで、この秋の熊被害について流れていた。
聞きかじりの適当な情報(樹木の名称がまったく変だったり)とお気楽な感情論(熊こわーい!)で、何の根拠もない発言をくり返すタレントコメンテーター達。いや、タレントは局から指示された(期待された)発言をしてるだけなのかも知れないけどね。
番組作り手の誠意を感じることは難しい。

無責任な情報に対してきちんと見抜ける受け手ばかりだったらそんな番組はいずれ淘汰されていくのだろうけれど、「なるほど、そうか!」や「そうだ!そうだ!」と動いていく世の中、どうしたら良いのかね。

10月
22
講演会

の紹介。(正確には2度目…)

「音楽は社会をつくる 〜 ベネズエラの音楽教育システム”エル・システマ”」
”奇跡”はなぜ起きたのか?また音楽が社会に与えるものとは?日本に”エルシステマ”を紹介したその第一人者である佐藤正治氏による映像を交えたレクチャーです。

[日 時] 2010年11月6日(土)13:30開場 14:00開講 (約120分)
[会 場] 長久手文化の家 光のホール
[講 師] 佐藤正治(日本・ベネズエラ音楽交流支援委員会事務局長・梶本音楽事務所顧問)
[入場料] 無料/要予約(定員100名/定員になり次第終了)
[受 付] 9月4日(土)より長久手文化の家窓口および電話にて予約受付

  チラシより抜萃

まだ、受講者定員まで余裕があるようです。
文化の家に問い合わせみてください。もしくは私にご連絡いただいたら取り次ぎます。
音楽関係者や教育関係者の方々、如何ですか?

(エル・システマ関連の書き込みが続いちゃってる。 ま、いいか。)

10月
21
録画を

手に入れた。
色々資料を探していたらご厚意でいただけたのだ。

 NHK BS-2
 クラッシックドキュメンタリー
 オーケストラは人をつくる
 〜ベネズエラのユース・オーケストラ〜

その中、後半でグスターボ・ドゥダメルが、子ども達のオーケストラを指導する場面がある。
ドキュメンタリーだが2005制作のようなので、デュダメルもまだ若く学生、って感じだ。

時間は相対的なものだ
どういうことか わかる?

ストラヴィンスキーは時間は空間にあると言った

プレーヤーは演奏するとき自分が生きる瞬間の中でテンポをつかむ
ただ指揮棒を振ったってだめだ

正体はわからないがそこに存在する

それが音楽の魔法

(画面の字幕より)

ほとんど小学生くらいの子ども達相手に、しかも鄙びた村にあるせいぜい屋根の付いた集会所みたいな練習所で、にこにこしながら熱心にこんな事を語っている。
解るのかしら?

そのすぐ次でドゥダメルは「みれどれみそらーそー」のフレーズを、つまらないのとそうでないので歌い分ける。
そして、覆い被さるように聞こえてくる子どもオケの「ミレドレミソラーソー」が聞こえた途端、涙が頬を伝いこぼれ、そこに厳然とこの上なく素晴らしい音楽が存在すると確信する。

ちゃんと解っているんだ。
子ども達の拙い演奏から「何か」がひしひしと伝わるのだ。
しかし「何か」は解らない。(ドゥダメルは ”正体はわからないがそこに存在する 音楽の魔法” というが…)
その「何か解らない物」が、見えない私の心の核心を直撃し、とまどうばかりだ。

…私に何が出来るか。

10月
18
エルシステマについて

始めて知ったのはこの時

自分のアンテナ感度が悪いんだよな。もっと前から知っていたら別の展開が出来たかも知れないのに。
でも、それは言ってもしょうがない。
出逢うべき物は出逢うべき時にこそ出逢うのだ、と、それがこの時だったのだ、と無理矢理納得させる。

その後いろいろエルシステマについて調べた。毎日本を読み、ネットを漁り、DVDを観た。
知れば知るほど、ずっと以前から考えていた事がエルシステマにあった、ということがわかって来る。

嬉しさと悲しさが入り乱れて複雑だ。
嬉しさは、今まで考えていたことが決して間違ってはいなかったと検証ができたように思えること。そして今までのことがすべてそこに向けて収束していくのではないか、という期待。

が、しかし。

ネットをさまようと、シモンボリバルユースオーケストラとドゥダメルの演奏について「のだめみたいでおもしろーい」と沢山の人が喜び賞賛の声を上げているのを良く見る。
でも、なぜウェストサイドのマンボや、ヒナステラのエスタンシアであんな演奏が出来るのか(あんな行儀の悪い演奏をしたいのか…、ロスフィルの音楽監督になったドゥダメルがそれを許すか…)その奥深い背景まで見通そうとしている人は少ないように思う。
また、無償で楽器を貸与しレッスン代も要らない音楽教育システムに感嘆の声を上げているサイトも沢山ある。
しかし、日本にはそんな無償楽器貸与システムはもっともっと以前から脈々と有るのだ。
ガッコウのスイソウガクブは、たいてい(特にはじめ)はガッコウの楽器を使う。楽器買わなきゃできない、ってことはあまり無い。経費も全くかからないわけではないがある程度はガッコウが面倒見てくれてる(はず)だ。
日本の不要楽器を大量にピースボートでベネズエラへ送っている(らしい)のに。
それでも楽器が足りないから「ペーパーオーケストラ」なるものを工夫して補っているのに。

なんとなく派手に見えるところだけをつまみ食いして「へぇーおもしろそうじゃん」と言い、なんやら羨ましいようなことを知ると、短絡的に「あっちは良いなぁ」と言う。
まだまだ情報が少ないからだろうとは思うけれど、テレビスタジオからのワイドショー的に上っ面の個人感想をもっともらしく流しても、あまりリアリティが無い。
 

先述した悲しさはそこにあり、さらには、ベネズエラでできることが日本ではできない(少なくとも今まではできていなかった)ことがもっと悲しい。
見るべき視点はそこだと思う。

あるサイト(実際ベネズエラに赴き視察してきた学生さんのページ:この行動力は脱帽です…)で見付けたエルシステマ成功への条件三つ。
・目的がはっきりしていること
・仕組みがしっかり確立していること
・その活動にある程度多くの時間を割いていること(たとえば一日4・5時間で週に複数回。子供にとってそれが日々のmain activityになることが大事)
この三つが子どもの心を変えるために必要であると。

日本の場合、「音楽」という文脈の中で上記3つの条件は揃っているだろうか。
揃えることのできるシステム構築は可能なのだろうか。

10月
18
続・先日の記事(文化変調)

こちらの続きが今朝の朝刊にあった。
全部で4部になるそうで、続編の予告もされているので全部読んでからよく考えてみようと思う。
記事はこれ

==

我が家の周辺では稲刈りがほとんど終わったようだ。
このところずっと、終日個人の稲刈り機や、委託コンバインが唸りを上げていたが、今日は落ち着いている。

刈り終わった田に様々な鳥たちが降りたって賑やかではあるが。

10月
16
今朝の新聞より

朝日新聞3ページ目。紙面の四分の一以上と随分大きな枠。社説の真横だ。
見出しを書き出してみる。

文化変調 芸術とカネ ずさん
演劇制作会社 国の助成金欲しさに出演料水増し
発掘調査の自治体 報告書「完成」偽り補助金受給
助成制度「無法地帯のよう」

さらに、記事の一部だけ抜き出してみる。

 都内の演劇制作会社が2007年に行った、ある公演。文化庁から助成金を受け取るために提出した収支報告書には、「出演料」として「1723万555円」という金額が書かれていた。だが実際の出演料は半分ほどの887万7500円。他にも舞台監督助手料約309万円(実際は235万円)、印刷費203万円(実際は130万円)だった。
 昨年の会計検査院の調査で発覚。「助成金を不当に多く受け取った」とされ、同社は水増しによって不当に得た助成金267万円を返還。
 「1千万円ほど赤字が出た・余分に助成金をもらわないと、苦しかった。わかってもらえると思った」と社長は言う。

全文はこれ
4回シリーズらしいので、これだけで何か言うのは早計だろう。しかしいろいろ考えなければならないことが多そうだ。

同じ朝刊に、ある自治体の公設オーケストラを民営化(公益法人移行)するに当たって、スポンサーが見つからなくて困っている、という記事もあった。
事業仕分けされたんだろうね。日本に5つ有る公設楽団の完全民営化は全国初の事例らしい。
年間活動費7億程度だって。
オケの名称に付いていた地方名を取り去って全国対象でスポンサーを探しているらしいが、まだ見つからないとのこと。

ますます、この世界を生きていくのが困難になる。

10月
14
気が付くのが

少し遅かった。
何かのついでにチラッとだけ聞いて、ぐぐる先生で調べたときにはもう既に…。

スタッフ・ベンダ・ビリリ。これのこと。

映画もあるんだ。そのほか、NHKで取り上げられたこんな映像はじめ、各国のメディアで取り上げられた様子の動画や、準備(日本公演)記録ブログがあったりと、上記ページから色々行けますので探索してください。

メンバーは車椅子。松葉杖。拾われたストリートチルドレン。
ポリオによる下半身不随で路上生活を強いられていたということ。
でも、↑のページによれば、
「コンゴのどん底、路上生活から夢を勝ち取り世界へ!芳醇なコンゴ風ルンバにのせた希望と勇気の歌。」

長久手公演があったのに。しかも当日券有り!だったのに。
 (WEBによれば今週土曜日の松本公演はまだチケット残っている模様。来日公演はあと二つ残すのみ。)

その存在を知っただけでも元気をもらえた気がする。
 

#リンクはケータイ可かどうか確認せず。見れなかったらごめんなさい。

10月
11
もし仮に

私が新しく一般BAND(吹奏楽ね、マーチング要素は無し)を立ち上げると言ったら、果たしてこの指にとまりたいと思う人はいるのだろうか。
…いない気するねぇ。

いたとして、どれくらい集まるのだろうか。
…いないってば。
 
うーん。
…机上の空論だって。

10月
10
昼に

氏神(景行天皇社)に集結していた鉄砲隊がそろそろ自分達の地域へ戻ってきたようだ。
東切りと西切りという二つの隊は、隊列組んでそこここで発砲しながらそれぞれの「馬宿」に向かい、そこからさらに小隊に分散し、(我が家の近隣の人たちは)9分会の集会所(正式には「棒宿」というらしい)まで戻ってくる。
ここで残りの火薬を全部消費するために、子ども達が棒の手を披露している合間に鉄砲を撃ち放す。
打ち終えてようやく酒盛りが始まるのかな。
 

朝、我が家の前を通過したときの画像。ベランダから。
とりあえず何かわかる程度だけど。
順番は隊列通りで。
隊の先頭・長老達
隊の先頭・長老達
鉄砲隊
鉄砲隊。今年は100人くらいいたのか。案外若い世代のようだ。
発砲!
発砲!一番後ろから順次発砲。合図は扇子を持った人がする。
棒の手隊
子ども達。棒の手隊。
オマント
主役のはず。オマント=馬の塔

ここには写していないけれど、先導はパトカーで、しんがりは消防車だ。
遠くでリニモが見えていたりして、もう少し時代感を出して美しく撮れれば良かったけれど。
 

まだ、棒の手の威勢の良い声が聞こえてくる。夜まで続くか。
おひねりが飛んで拍手喝采だから子ども達はさぞ嬉しいんだろうな。
それでいつかは鉄砲を!と期待して。

なんにせよ、良い天気で何より。
さすが10月10日は晴天だ。
世間は明日も休みだし。

10月
10
洗濯機を

分解掃除してみた。

前から調子悪く、排水時に何故だかエラー表示(要修理)で止まる事が頻繁だった。
昔の素朴な機械と違って、排水するのでも電源が入っていないと出来ない。いったん機械が「エラーです」と言いだしたら、先に進まなくなってしまう。融通が利かないんだよ。
この場合は、エラー表示後数秒で電源も切れてしまう。だから、どの段階で止まったかがわからなくてとても困る。
洗剤の入った「洗い」の直後か、「最後のすすぎ」の後か、それによって次がまったく違うから。
 

原因は、ほこりやくずが溜まった事によると推測し、分解、掃除に至る。
しかし、どうやら排水経路で目詰まりは無さそうだ。
色々やってみて、詳細はわからないけれど水位センサー(?)が原因ぽい。
透明のビニールパイプが繋がっているのだが、一度それを外して付けなおしたら、次からは正常に動くようになった。
この段階でいったん元に戻し、分解修理終了にする。
再度、止まるようになったら重点的にそこをチェックすることにしよう。

しかし、ステンレスの洗濯槽の裏側とか、攪拌羽根の裏とか、普通では目に見えないところに付着した水垢・ホコリの塊・ヘドロ・石けんの残りかす・もしかしたらカビ?は凄まじかった。
分解の直前には洗濯槽クリーナーを入れてぐるぐる回していたので、汚れが取れているはずと思っていたのだけれど、それは水に浸かっているところの8割ほどだけで、それ以外は全然取れてなかった。
洗濯槽クリーナーでは抜本的な解決にはなっていなかった事が判明。おぞましや。

エラーはまた再発するかも知れないけれど、少なくとも洗濯機の内部がピカピカの綺麗になったことは気持がよい。

これで、分解のしかたが良く解ったので、次はもっと核心に迫れるのではと思う。