先日、欲しい本がなかった時、偶然見つけた本の中から。
−私もいつもお昼はお弁当だったから色々思うことあり…。
今は、幼稚園の娘にお弁当を作る日があります。ある日、わかるかな?と思いながら卵焼きをハート型に組み合わせたら、「おかーさん、お弁当に幸せのカタチが入ってたね」って。
なんか、ふわっとあったかくなる。
お弁当の思い出話をしながら、秋本さん自身が、言葉をひとつずつ噛みしめている。「明日のことを心配したって、始まらない。その日その日を喜ぶべえ。何に喜ぶかは、頭があるんだから、自分で考えよう。おじさん、そう思うことにしたんだ。」
お弁当を作ってくれていた奥さんが末期の癌で療養中の方の言葉。
お猿さんが食べるところ、見ていて飽きないんです。5匹いれば、5通りあるの。キュウリなんか渡すでしょ。ボリッボリッて気持いいくらいに食べるヤツもいれば、周りの縁のところを、シャリシャリって削ぎ落としてから、中身をかじって、最後に削ぎ落とした部分を食べるっていう、のんびり屋もいる。食べ方の違いは、性格よりも”親の位の違い”です。
猿回しの方の、猿が食べるところの観察。
「お弁当の時間」 写真:阿部了 文:阿部直美 出版:木楽社
お弁当とその持ち主の写真、およびその人のお弁当への思いを綴った本。
写真家とエッセイスト夫妻の作品集、といった趣かな。
まだ、途中です。