6月
14
ひと月

経った。

様々な記憶が蘇ると同時にそれらが純化されていく。

すぐそこにいる気がする時がある。
つぶらな瞳でじっと見られてるような、尻尾の先が少しだけ揺れているような、そんな気配がする時がある。
そんな時は、ふっと温かい気持ちになる。
そして、
「ねぇねぇ、今から何するの?」
と期待満々で問われている気がする。

6月
12
心地よい

風を頬に受けながら昼寝を決め込む。
穏やかだ。

巷の喧噪をよそに、スズメがつがいで巣を作り子育てし賑やかしくさえずっているのを聞きながら、たまにケリがけたたましく警戒の声を上げるのを聞きながら。ツバメのつぶやきを聞きながら。

明日から雨の予想。
梅雨入りするかな。

6月
09
能登の

帰り道、妙な残尿感があった。
我慢できないほどでもないのでそのまま帰宅した。
そしたら、血尿が出た。

「おぉ」と多少のショック。
その後は頻尿なのだがやはり血尿。
長距離ドライブだったのでその疲れもあり、早々に寝ることにした。

翌朝、少し薄くはなっているもののやはり血尿だ。
病院行かないとなぁ、と思いつつ何度目かのトイレで、チリッとした感じと共に微かな開放感。
よく見ると何か2mm程度の小さな粒が落ちている。
回収しようとしたがうまく掴めずに滑って落ち行方不明になってしまった。残念!
手に残った感触はガチガチした小さな砂粒。
「石だ、石が出た!原因解明!そして解決!」
と直感的に思う。
その後より血尿は収まった。

念のため先ほど主治医に行った。
検査をして、状況を説明したら、
「結石が出ましたね。検査では何も出ていませんので、全部外に出ちゃったでしょう。もう大丈夫です。」
とのこと。
「またできるといけませんので、水分たくさん取ってください。」

不要なものは放出して処分、身軽になろう! が体の中でも行われているような…。

ついでに持病の検査結果も出ていて
「5.6です。良好ですね。薬減らしましょう」
と相成ったのでした。

メデタシめでたし。

6月
08
能登で

札幌から来た人に会い、九州の話に花が咲く。
 

急に東海北陸道を全線走ろうという事になる。出来れば輪島の千枚田を見たい。ちょうど田植えが終わったころだろう。
ということで休日¥1000で高岡に抜け、氷見に出る。
途中散居の風景に感心しずっとこの景観は遺って欲しいと思う。
サシ(たぶんカジキマグロのことじゃないのかな…?)の昆布じめなど夕食を地元のスーパーで入手し、能登路に向かう。
「いおり」という、富山湾を越えて北アルプスに昇る日の出が見える道の駅に夕方立ち寄り、半島を西に縦断して「ころ柿の里しか」で泊まることにする。
併設の海水のようにしょっぱい温泉にはいる。¥450で23:00まで。無料の足湯もあるらしい。

朝起きて、トイレ脇のベンチに座っていたら、男性が一人寄ってきた。
「おはようございます」とこちらから声をかけると、にこっと笑って「おはようございます。どこから来たの?もう(能登半島)回ってきたの?」
だいたいいつもこんな感じで話が始まる。
「オレはなぁ、3月に北海道出て九州、四国、と回ってきて、7月始めに戻る予定。」
「先日まで金沢にいて一日中お祭り見てた。」(第59回金沢百万石まつりの事だと思われる)
などなど。

最近、高速¥1000のおかげで車中泊という言葉が市民権を得てきているけれど、そんなことずっと前からやっている人たちは、お互いパッと解ってしまう。
その日も群馬・品川・福井・など他府県ナンバーの車はキャンピングカー含めて10台近く停まっていたけれど、もちろんアイドリングなどはせず、とても静かに夜を明かす。朝の行動も日の出と共に動き出す人がほとんど。
そこのトイレにも「ここは手洗いする場です。調理したり食器を洗ったりしないで下さい。」と注意書きがあったが、慣れた人たちはもちろんそんなことはせず、むしろ掃除をしてくれている人たちと世間話したり、ゴミ拾ったりと、何かと気を遣う人が多い。

お互い「良い旅を!」と言い合って別れ、のんびりしていたら出発直前に産直物産館「旬菜館」に人が並びだした。
開店前の行列だよ。

なんの行列か確認してから出よう、と開店を待って入ってみる。
野菜だったり、お弁当だったりはだいたいどこでもあるんだけど、なんとここは朝捕りの海産物も並んでる。
メバル(だと思う)、カワハギ、コウイカ、サザエ、タイ、タコ、マトウダイ、キス、ナマコ…。
安い。あっという間に無くなっていく。

競って並ぶわけだ。
思わず、カサゴやマトウダイなどいくつか買った。

というわけで(鮮魚は日持ちしない!)、輪島に向かうのは止め、南下し帰路につくことに変更。
気ままなぶらり旅である。

あの札幌おじさんは、今頃どこにいるのかな。
輪島に上がったかな?それとも宇奈月あたりで温泉につかってるかな?

6月
06
二ヶ月ぶりの

バンド。

感覚が鈍っているかなと思っていたが案外そうでもなく、むしろ力が抜けて良い感じだったかなぁ。
もちろん開始早々取り戻すまでは多少のギクシャクは有ったが。
3時間の練習最中は余計な事は一切考えず、ただ音とそこに至る過程のチェックに集中する。

自身の行為として何の不自然さもなく違和感がないことは確認した。

若い世代の人たちが、音楽の本質そのものを感じたり、吹奏楽活動を通して何かもっと別の物を得る機会として、我々がするべき事は何なのか、何を準備しておくべきなのか、惑わされることなく、ブレる事なく、もっともっと深めたいと思う。

多分、全く違う道が有るはずだから。

6月
05
ホトトギス

が夜中に聞こえてきた。
何かの間違えかと思って調べてみたら、夜中も鳴くんだ、ということが解った。
一方、鰹は不漁らしい。

季節は一歩一歩着実に夏に向かっているはずなのだが。

6月
02
リサイクル

ショップへ必要でなくなった音響機器を10点ほど持っていった。(40年以上前のチューナーとか。)

30分ほどの時間で丁寧に査定してもらったら、そこそこの金額になり(といっても買った時の値段から考えたら悲しいものだが…)、そのまま売却することにした。

そしたら、そこの定員に
「まだ不要なオーディオお持ちでないですか?いつでもお電話下さい。是非査定にうかがいます。」
と言われた。気に入られたみたい。
よっぽど良い客だったのだろうか?

6月
01
歩く

まだ日は高く日差しもきついが歩く。
いつもは車で通り過ぎるところを歩く。
日替わりで違う道を歩く。
綺麗な庭のお宅を眺めながら歩く。
曲がり角で次はどちらに行こうか迷いながら歩く。
汗を流しながら歩く。
風で帽子を飛ばされそうになりながら歩く。
途中川原にフェレットらしい野生化した動物を発見しながら歩く。
カルガモの親子やケリの親子を見ながら歩く。
収穫間近な梅の実を見ながら歩く。
ぜんぜん周りを見ていないドライバーの運転に冷や冷やしながら歩く。
行きかう人々と挨拶しながら歩く。
十数人の男の子や女の子が一緒になって家の脇でポコペンをやっているのを見て微笑みながら歩く。
食用蛙がいる池を発見しながら歩く。
ケセランパサランを探しながら歩く。
運動になればと歩く。
2時間ほど歩く。
せろりがいなくても歩く。

いつまで歩けるか。