一つのアマチュア演奏会を最初から最後まで聴いた。
一生懸命だった。
やはり、それは美しいと思った。
堅さ、甘さ、不完全、流れの悪さ、等々、様々課題はあるけれど。
アマチュアの良さ、ってそういうところじゃないのかな、って改めて感じた。
考え、苦労し、工夫し、あきらめない。
その大切さは良く感じられる舞台だった。
だからこそ。
私は欲が出てしまう。
もっと出来るのに、って。
見ていると、もっと欲張ってみたら、と歯痒くなってしまう。
なかなか、それが噛み合っていかない現実もあるようで、難しいのかな。
以下は演奏会の感想ではない。
帰りの道すがら車の中で考えたこと。
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たぶん、知らないのだと思う。
夢を持たない、のではなく、夢とは何なのか。
たぶん、面倒なんだと思う。
夢を叶える、ってことは簡単なことではないから。
それはバブルだとか草食とかそういったことではなく、単純に、誰も教えていないだけだと思う。教えることができる人がいないのだと思う。
だから、やり方を知らないままなんだね。
「遊ぶ事が出来ないんだ」と昨日テレビで誰かが言っていた。
やっぱり遊び方を知らないんだろう。ちまちま遊ぶんじゃなく、でっかく遊ぶこと。
いや、それとも、無駄なことに心底エネルギーを費やすことなど全くの無意味に思えるのかもね?
そもそも、音楽なんかまったく無駄なものだろうに。
全く無駄だからこそ必要なんだ、という矛盾を受け入れる大らかさが無い、ということなのかも知れない。