数年前から見仏に行く事が多くなった。
時代や作り手によって様々多様な仏像を見るのはとても面白く仏像の造形を見たいだけ。特に宗教に興味があるわけでは無い。
また、ガイドに頼って言われたとおりのポイントを見るのではなく、できるだけ自分の目で見える物を見たり空気を肌に感じたり自分の感覚を信じたいので、見るのにとても時間がかかる事が多い。
予備知識がさほどあるわけでも無くいくら時間をかけてもきっと大切な事を見落としているのかも、と不安になる事も無きにしも非ずだが、「ま、何か見落としてると気がついたら、また来れば良いじゃないか。」とお気楽ではあるのです。
今年、通常では33年に一度しか拝む事が出来ないような秘仏が、令和天皇即位に際して開帳され特別拝観できるようになる場合があって、少し前にいくつか行ってきた。
次に拝観できるのが何十年も先だったりするので簡単に「また見に来るわけにはいかない」し、当然そのような貴重な仏像は写真など撮れないので、なんとか記憶にとどめようと余計時間がかかってしまう。
急ぐ旅ではないので欲張らず一つ一つゆっくりと、な感じ。
そんな事をしているとそのついでに面白い物を発見できたりする。
下の写真のは、滋賀県大津市の三井寺(園城寺)にあった。本来は33年に1度しかご開帳されない平安秘仏「如意輪観音坐像」(重要文化財)を、令和天皇即位を記念し開帳したのを見に行った時に見つけた。
係の方に「写真撮っても良いよ」と教えていただいたので喜んで撮った。秘仏も美しかったがそれと同じくらい気に入った。ちゃんと11面あるんだよ。