我が校駅伝部女子が全国高校駅伝大会に出場することになった。素晴らしい!
12月23日に5名の選手が京都を走る。
TSWはその応援に行くことになったのである。
前任校時代、甲子園の応援は数知れず行った。だから野球の応援の様子はよく知っているつもりだ。
しかし、駅伝の応援は行ったことも聞いたこともない。
何をすればいいのか全く見当がつかない。何処で演奏するのかさえ判らない。
準備が全く出来ないままあと数日というところまで来てしまった。
種目は何であれ、とにかく全国大会の組織応援の経験が無いのだから無理はないとは思うけれど…。
応援本部の機能がなかなか見えてこない。
なにより応援そのものを企画する部署がない。
とにかくバンドとチアが現場に行きさえすれば良い、と思われているのか?
ま、それもしょうがないか。一度経験すれば次からはいろいろと改善されるだろう…。
しかし、演奏する曲目の準備ができていなかったら、何も音は出ないぞ。
……。うーん、いくら文句を言ったところで曲が無ければ困るのはこちら。チアと相談していくつかを見繕って準備した。2回ほど合同の練習も持った。なんとかその部分の目処はついた。
しかし、競技は1時間はかかる。前後で2時間ぐらいありそう。
こんな少しの曲数で足りる訳はないよなぁ、単独の演奏でももっと曲数準備しなければ、と急遽10数曲付け足しておいた。
前日昼過ぎに学校を出発し、夕方バスの中からバスの停車位置や楽器の積み卸し場所を確認するために現地をちらっと見た。
当日の朝7時頃現地着。「うへ!」競技場に近づいてびっくりした。なんと既にバンドの音が出ているのだ。強豪は応援も相当なんだな。
メインスタンドのバンドは何処も100名に近い。超えているところもありそう。しかもBrassだけだったりする。こちらは助っ人中学生を含めて総勢30名強。圧倒的物量の差。「嗚呼、人数が欲しい。」
前日から降っていた雨も何とかあがり、競技が開始された。
会場に設置された大型ビジョンで何とか競技の画像は見える。
「あれ、先頭走ってるのうちの選手かぁ?? あっ!!そうだ!! 」
しかし音声は聞こえないので解説はわからない。
「おぉ? 何ジグザクに走ってんだよ??」
といってるうちに2位で2区にタスキを渡した。
2区もトップ争いをしている。
「すげ〜!!」
なんと3区は最後のスパートで、ついにトップタイで4区に繋ぐ。
わくわくするねぇ。
どきどきするねぇ。
よっしゃ、もっと音出そう!チアも演技したいでしょ!自分たちが一番得意なことで応援したいよね。
後半、バテそうになりながら出来る限り音出した。とても気持ち良い。
結果は、なんと7位入賞!!
初出場だよ、我が校は。
ゴール直後、校歌を演奏していたらなんだか久しぶりに胸が詰まった。
少し複雑な思いで京都まで出てきたけれど、とってもすがすがしく気分が良かった。来て良かった。
TSWはこんな宿泊遠征は初めてだったからか、色々なところで部員のミスが目立ち終始イライラモードだったけれど得るものは多かったなぁ。
一生懸命やってる姿っていうのは本当に感動する。TSW部員も何か熱いもの感じてくれただろう。
しかし帰ってきて正直がっかりした。
学校はいつもと全く変わらない雰囲気。休日のひっそりとした午後だった。
学校の回りにはこれ見よがしに健闘をたたえる垂れ幕が下がっていたり、応援隊が帰ってくるときは大勢の出迎えがいたり、と何かと派手にするものだと思っていたけれど、どうもここはそうではないらしい。
だから近隣の方々へのアピールも全くなさそうだ。
…本当にこれで良いのか?今後の課題は多そうだな。