1月
22
準備

そろそろ定期演奏会の準備があわただしくなってきた。
チラシやチケットの手配も出来てきた。
パンフレットの原稿も、広告取りの手配も、生徒の実行委員を中心に動いている。
企画の中身も少しずつ形を見せ始めてきた。

やらなければいけないことは山のように有る。
やってもやっても追いつかない。
部員を総動員しても総勢20余名しかいないから、一人一人の負担は尋常ではない。
先日は3部用の中学生との合同バンド練習会があったが、そのための打楽器移動ですら全員で汗だくだ。
会場が満員になるようにチケットをさばくことも大変。
昨年より少しだけ準備が早くなったので、チラシの挟み込みも出来そうだがその手配や作業も決して楽ではない。
自主運営を旨としているから私がお膳立てすることはあまりない。ほとんどの事は生徒達が動かす。そのための実際の作業をするための段取りがさらに大変だ。
もちろんより良い演奏演技のために練習が熾烈を極めるのは当然の帰結だろう。
そこに費やすエネルギーや時間は膨大なものになる。
定期演奏会なんてどう考えても大変なことばかり。なんでこんなしんどい事やらなければならないのか、性懲りもなくまた今年もやってるよ、と自分でもあきれてくる。

だけど心の根っこではちゃんと知っているんだ。
あの定期演奏会の本番が限りなく純粋な喜びに満ちあふれていることを!
唯一無二の一生の宝になり得る奇跡の数時間であることを!
日常からかけ離れた私たちの理想の空間や時間であることを!
いくら準備が大変でも、いや大変だからこそ、その先にあるものがとてつもなく素晴らしいものになるんだな。

まだ知らない人には何が何でも知ってもらいたい。是非経験してもらいたい。
最後まであきらめずに…。
知らないままなのは罪だ、とさえ思う。