部活動はいつもいつも楽しいことばかりではない。
思うように演奏できなかったり、練習が進まなかったり、人と上手くやりとりできなかったり、やるべきこと忘れて叱られたり。
そんなことは活動をしていく上で当たり前だ。思い通り行くことの方が珍しい。様々な失敗や障害を四苦八苦しながら乗り越えて、気の遠くなるような時間かけて反復し続け、ようやくほんの少しの自信と誇りを自分のものにしていく。
決して形だけ上っ面だけではない本物の力を身につけていくことが出来るのは、そのような地道な努力を重ねるからだ。
しかし、なかなか本人の気持ちだけでは続けづらいことも確か。
自分(達)さえ良ければいい、では、到底実現できない。
今、自分がいくら調子良くても、いつめげるか分からないから、お互い様であることを理解できなければならない。
だからみんなで励まし合い、声を掛け合い、助け合っていく。仲間の大切さ、サポートし合うことの重要さをきちんと理解しなければならない。
何につまずき何に悩んでいるか?そしてどう助言し励ますか?
常に人の身になって考え、支えられたらどんなに良いか。
そのことは部員同士だけでなく、様々な関係、周りへと発展していく。
ある者は活動参加していない。にもかかわらず毎朝毎朝、朝練に間に合う時間にお弁当を作り、いつでも送迎出来るように万全の体制で準備をし、練習再開を信じて待っている人もいる。
ある者は活動がおもしろいし楽しいけど、でもやっぱり色々な不安を抱えている。だから少しでもその不安を無くすために、周りが励まし協力し充分に活動が出来るように環境を整える事が大切なのだけれど、逆に活動を辞めることが最善の解決だ考える人もいる。
人それぞれ多様な考え方があり生き方がある。もちろんそれでなければいけない。しかし、考えの根本は常に人の可能性を信じる方向へ向いていて欲しいと心から願う。
次の世代を担う若者の未来へ向かって目一杯開かれた可能性を、きちんと伸ばしたいと思う。
その人の意志として伸びていきたい方向に進めるようにサポートしていきたいと思う。
しかし、とってもシンプルなことのはずなのだけれど、極めて難しい。力不足を痛感し続ける。