9月
11
伝統と継承

3年計画第3章。本番はもうすぐ。9月15日。

さて、我々TeamNGOはTSW3年目で、ある程度の伝統を造ることが出来たか?
この豊川の地でNGOのスピリットの種をまき自然に株が増えていくまで育てる事が出来たか?

実は思うようには進んでいないぞ、というのが実感だ。
当たり前すぎて確認することすら忘れているような事、TSWに参加する以前に当然出来ている、出来るはずと思っていたことが、ことごとく我々の思惑から外れて出来ていないようなのだ。
例えば、バーゲン品の割引支払い計算を考えているつもりなのに、実は九九を知らなかった! のような感覚だ。

今回表面化したTSWの誇りや、メンバーとしての自信の問題(すなわち、それはTSWへの愛着度の大きさだと思うのだが…)なども全く想定外であった。
毎日毎日顔をつきあわせて決して楽ではない練習を積み重ねているにもかかわらず、各自の心の中でのTSWメンバーであるという意識の希薄さは驚愕でさえあった。他に混じったときに即埋もれてしまうような実に脆い意識であることが証明されてしまったのだ。
どんな時もTSWのメンバーである事を忘れないという一番の大前提で当たり前の意識ですら、欠如している事が顕在化してしまった。
「他の人たちはいざ知らず、我々TSWはいつでもどこでもきちんとやるんだ」という誇りに満ちた行動は皆無だったからな。

結局、TSWの活動を続けていくための大前提から丁寧に一人一人理解させ確認させないとどうにも進まないということなのだろう。
砂浜に撒き散らしたビーズ玉を一つ一つ残らず拾い上げていくような、気の遠くなるような作業をしなければ活動の大前提が成立出来ないのだろうか。

勤務から帰るとき高速道路のサービスエリアで眠気を覚ましながら深いため息をつく。何度も。
ここで様々な指示のメールを打ち続けた。そんな奮闘の甲斐もなく、TSWの誇りは造れなかったのだ。

今のままではダメだ。それこそ1年さらい続けてもできあがりは良くならないだろう。

この3年間、臨界に近いエネルギーを放出し続けてきたつもりだ。
これでダメならさらにパワーアップしなければならない。
果たして私にそのエネルギーが保ち続ける事が出来るだろうか?
果たして私にその時間を与えられているだろうか?

メンバー一人一人がほんの少しずつで良いからエネルギーを出そうとしてくれたら状況は変わるかもしれない。
藁をも掴む気持ちだが…。

「気持ちはあるつもりなんですがどうやったらいいかわからないんですぅ」
「やろうとはしてるんですが、気持ちだけ焦って上手くいかないんですぅ」
って言い訳してるうちはダメだろな。だって結局やってないんだから。
本当にやってるやつはそんな愚痴は言わない。弱音は吐かない。

なんとしてもやりきる。
絶対に間に合わす。
意地でもやり通す。

このような強い気持ちを期待されるのは負担ですか?
このような伝統を造るのは人に任せたいですか?

9月
11
今朝

全職員登校指導が終わって、戻ってくる途中でほかの先生と話をしていた。

「吹奏楽のドリル練習は生徒が進めていてすごいですね。」
「それが出来ないと話にならんので訓練中ですが、なかなか気が利かないんですわ」
「えっ、あれでもダメですか?? 厳しいですね」
「…」

志(こころざし)は常に高く持ちたい。
低いハードルは楽に出来てよろしい、ということではなく、逆に心をダメにして話にならん。

昨日の出来事を考えるともう既に手遅れか?
一度楽な物に慣れてしまうと、次から厳しくすることは天文学的に難しくなるからな。
この先、自分で自分を厳しく律する事出来るか?
いやいや、そんなに意を決することでもあるまい。
自分のやりたさ度合いで出来るか出来ないか決まるだけだ。

事柄はきわめて単純だと思う。

出来ない自分にいらいらする、出来ない自分が嫌いだ、なんて甘えたこと言っているうちはダメだろな。
たしかにイライラするだろうが、言い訳にしたらおしまいだ。自分にイライラしようが、自分が嫌いであろうが、やりゃ良いんだ。できてりゃ良いんだ。

事柄はきわめて単純だと思う。

9月
11
ここには

危機感が無い。
緊張感が無い。
切迫感が無い。

だから、のんびりしていて良いのさ、と言えたらどんなに楽か。

危機感が無い。
緊張感が無い。
切迫感が無い。

それでも楽器が達者だったら文句のつけようがない。

危機感が無い。
緊張感が無い。
切迫感が無い。

だからといって焦ってみても何も生まれない。失敗を重ねるだけ。

危機感が無い。
緊張感が無い。
切迫感が無い。

向上したいという欲求も無いのか?

危機感が無い。
緊張感が無い。
切迫感が無い。

だから、豊かな、しかも研ぎ澄まされた感受性は生まれない。

危機感が無い。
緊張感が無い。
切迫感が無い。

すべてにしまりがない。だらしない。

危機感が無い。
緊張感が無い。
切迫感が無い。

仮に少しあっても、次の行動の糧にはなりづらいみたい。意味なし。

さて、どうしようか。

9月
11
練習

したい。
内容の濃い、やりがいのある練習をして、充実した毎日を過ごしたい。

説教したり説得したり怒ったりする時間がもったいない。
同じ間違いをして何度も同じ事を繰り返す時間がもったいない。

純粋な練習に時間を費やしたい。

本当にささやかな望みだ。

明日から出来ると良いけどな?