この日、bjリーグ(プロバスケットリーグ)の試合前アトラクションの本番が入った。中間試験中というのに練習が続いている。
(タイトルの日にちが違っていた!)
しかし、本来はそれではない本番に出たかった。
マーチングコンテストの東海大会だ。
県大会と同じ名古屋笠寺の日本ガイシホールで行われる。何とか今年は、と欲張っていた。なんと言っても3年計画第3章だったから。普通に考えれば最終章だもの。
でも、次に託す。そして25日に出場する他の団体に託す。
素晴らしいマーチングの活動がもっともっと広がってたくさんのファンを増やし演奏演技がもっと洗練され発展することを。
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マーチングコンテストは夏のコンクールと比べると出場校数は少ない。
吹奏楽連盟のマーチング趣旨は、それまでのDCIを頂点とするマーチングのスタイルと異なっているから、マーチング専門団体は出場を敬遠する。さらに、音楽ホールの中でしか演奏したくない多くの吹奏楽団体はマーチング全体を「音が荒れるから」「練習場所がないから」などといって取り組みたくない。
それでも愛知県は他県に比べると随分盛り上がっていると思われる。
N-O高校の演技を見てマーチングの可能性に惹かれた私。
教育素材として、団体行動の訓練として、そしてパフォーマンス・エンターテイメントとして、最高の素材だと思った。
私自身がマーチングの勉強をしっかりやったわけではない。
おもしろそうだから「ちゃんとやれよ」と当時の生徒に指示したら、いつの間にかそいつがマーチングにはまってしまった。ただ、けしかけていただけなのに、いつの間にか他では絶対真似できないスタイルが出来上がっていった。
密かに私の誇りなんだ、あれは。
そんな折、Y先生がいる中学校のバンドの指導にいった。賑やかで明るいバンドだった。しかし音はどちらかというとはちゃめちゃ。それでもみんなで楽しんでいる雰囲気は良く伝わってきた。
いつの間にかマーチングを始めていて、あれよあれよと言う間に全国大会に出ちゃった。部員数は100人を越えすさまじい勢いで他を圧倒した。
今その中学校はこのあたりの吹連マーチングでは最強だ。素晴らしい。
あの頃のマーチング楽しかったな。一緒にいろんなイベントに出た。わいわい合同やった。懐かしい。
でも、やっぱり自分のバンドは苦しかったぜ。こちらの思うようなイメージで動けない。「演技」だけではなく日頃の活動そのものが危なっかしかった。
よく考えると今も昔も苦労していることは変わらない。同じような事で悩み、似た事で苦しんでいる。
目の前にいる生徒達は入れ替わるけれど本質的な事は何も変わらない。
私(我々)がやるべき事は今も昔も同じなんだな、きっと。
信じる事をやり続ける事、信じる道を歩き続ける事、それしかないんだよ、きっと。
やり続ける、歩き続ける、が出来てるってことがその証明なんだよ、きっと。
だから今年の10月25日は、出場する他の団体に私の思いを託す。
次は必ず私たちも仲間に入れてもらえるように頑張るから。