早いものだ。もう2学期が終わる。
そして、あっという間に大晦日になり正月を迎える。
1年経ったんだな。
昨年の年明けからの記憶がふと脳裏をよぎる。
昨日、SP-BANDのお誘い文書発送した。
既に広告の目処も立ちそうだな。
プログラムビルドが遅れているが、楽譜を配っていないわけでもないし、入手の手配も必要に応じて済ませてある。
原稿の依頼も進んでいるようだ。
みんなが書いた曲紹介の内容チェックを年内に済ませてくれ、と実行委員に頼まれた。まだ1つも原稿が届いてはいないが…。
この準備に関して今回私は一度も「どうなっとるんだ!!」と促したことはない。その必要がないからだ。ありがたいことにむしろ私がせかされる。
さらに、譜読みも少しは早くなった。
ようやく今年はアンサンブルを自分たちで企画できた。グループの調整をして、選曲をして、練習を重ね、レッスンの依頼に来る。
合奏で指示された事への反応も何とかやってやろうという前向きな姿勢が見えるようになった。
少々のことではへこたれなくなった(かな?)。
昨日もここに書いたが、この3年でTSWは随分進化してきたと思う。驚異的とさえ思う。
しかし、残念なことにこれらの成果を具体的に直接的に表現できる、たとえば、評定や偏差値のような「数字」は無い。
誰もが優劣を理解できる(と思われている)コンクールなどの「成績」や「実績」にはまだ反映されてこない。明確なタイムで順位が決まるわけでもないし。
TSWメンバーは確実に変化し、育ち、力を付けているのにな。それを客観的に広く知らしめる事が難しい。
ここに至るまで一筋縄ではない。それぞれがギリギリのところで踏ん張り、時には絶望し、しかし、何とか勇気を奮い起こし、必死に励まし合いながら、の結果である。私だって同じだ。
これからだって今まで以上の障害が次から次へと襲ってくるだろう。
端から見たらぼろぼろの満身創痍にしか見えないだろうな。
それでも憑かれたようにやり続けるのは、それぞれが持っている「底力」がパワーアップしているからに他ならないと考えている。それが「生きる力」だと言って良いかもしれない。
そうだよ、誰だってみんなパワーアップしたいにきまっている。
だからこそ見た目だけで判断して欲しくないのだ。
音楽でやると、通常それは「感性の世界だから素人には判らない」でかたづけられるてしまうことが多い。たしかに、それぞれの自身の心の中と、信じ続けるお互いの関係の中でしか、その進化の実感は感じにくいだろう。外からではなかなかわかりにくいよな。
当事者は常に人生最大の悩みの連続だから、「必ずやり遂げる」と信じ、自らの力が発揮できるような周りの支援が一番大切なのではと思う。現状見えている現象だけではなく、本質を見ぬかなければ体質改善は難しい。そのための手法は常に吟味しなければならない。
その時々の現象「対処」にとどまらず進むべき先をきちんと見据えなければ、と強く思う。