今日は幸田町文化振興協会(幸田町民会館)の〜JAFRAアワード受賞記念コンサート〜本番だった。
『JAFRAアワード』(総務大臣賞)
この賞は、地域における創造的で文化的な表現活動のための環境づくりに特に功績のあった公立文化施設を顕彰し、全国に広く紹介することにより、公立文化施設のさらなる活性化を図り、美しい心豊かなふるさとづくりの推進に寄与することを目的として、平成16年度から創設されたもので、今年度が4回目の表彰となります。
ほとんどアマチュア寄せ集めの吹奏楽団・合唱団で11月から数回の練習で本番まで持ってくるのは、そこそこ大変。練習回数少ないのに毎回の練習がなかなか積み上がっていかない。
ある意味どうしようもないことは知っているけれど、有料コンサートだから「ま、いいさ」では済まされない。
だから色々な方向から攻めてみた。
一生懸命盛り立てて、励まして、メンタルなイメージで全然音が変わることを示し、アマチュアの良さを出す為に僭越だとは思いながら私の想いを語ってもみた。
少数だけれど、管楽器初心者コースの講師をしているような職業音楽家もいらっしゃるから、本番始まるまで「どうかなぁ?解ってくれたかなぁ、嫌気さしてないかなぁ?」と随分不安だった。
本番は、さしたる事故もなく無事そこそこ良い演奏が出来た、ほっとした、と私は思い感じた。
演奏した皆さんは、というと、沢山の方から、「気持ちが良かった!」「本当に楽しかった!」「ありがとうございました!」とお声をかけていただけた。別の展開を期待したいような声もお聞きした。
合唱の小学生お嬢ちゃんたちから「サインください!」と請われてとまどったりした。
私の想像以上に皆さん楽しんでいただけたようだ。私でもお役に立てたのかな、と嬉しかった。
でもそれは、決して私が何かを「してあげた」のではない。私がみんなに「助けられた」のだと思っている。みんなが少しずつ力を出し、それがいつのまにかとてつもなく大きな力になったのだと思う。お手伝いいただいたリズム隊3人にも大きな力を頂いた。
そしてその背景には「JAFRAアワード受賞」するような文化振興協会の地道な努力があってこそ。
こういったことの積み重ねが文化を育てるのだと思う。
文化なんて今日、明日では変化はほとんど見えない。しかし数年、十数年と重ねていくうちにいつの間にか大切な積み上げが出来て人が育ち文化が育ち地域が豊になる。
今日、いっしょに本番をやった小学生・中学生・高校生は、いつの日か必ず立派になって文化の担い手になるだろう。我々はそれを信じ、持てる力を全て使って、今やるべき事をやる。そのことは、実はとても幸せなことなのだ。
そんなことを再確認できた日だった。
みなさん、ありがとう。