3月
21
雲雀

を声を空高く聞いた。
軒下を出入りするツバメを見た。
キジが鳴いた。
鳩が卵を抱いている。
丹頂草が咲いた。
柳の垂れた枝に柔らかい緑の小さな新芽が無数についている。
木蓮が咲く。
ミモザが咲く。
ユキヤナギが咲く。
桜はつぼみが膨らみ、気の早いいくつかは既に花開いている。
香嵐渓ではカタクリの群生が満開らしい。
土筆の卵とじを食べた。
菜の花を食べた。

〜今日見聞きしやったこと。

春だ。

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第4回定期演奏会は昨日無事終演した。
とても良い演奏会だった。
その時その空間にいた人々が皆それぞれ暖かい気持になり優しく幸せになった。
誰かの指示通りやったから出来たのではない。それぞれが皆、自らやるべき事をやったのだ。
その事の意味の大きさを各自が実感するにはもう少し時間が要るかも知れないけれど。
 

本番という特別な時間と空間の中で、舞台に乗った人も、乗っていない人も、何かの弾みでたまたまそこに居合わせてしまった人も、(そこに居たいのにそれが叶わなかった人も、)全ての人がそれぞれ特別な感情を持ち、「音楽」を通して揺るぎない一体感を持つ。その凄まじい恍惚の中である人は涙し、ある人は微笑み、ある人は感動で打ち震え、ある人はやり遂げた達成感を感じながら極度の緊張が心地よい安堵に変わっていく。
今までの全てのストレスが解放され希望と喜びに変貌する瞬間だ。

音楽の持つ力。計り知れない偉大さ。
決して一人では出来ない。たくさんの人の力が合わさることが必要だ。
その瞬間瞬間に生まれては消えていってしまい決して手に取ることは出来ない「音楽」というもの、さらにはそこから目に見えない「幸せ」が生まれ続けていることを一人一人が微塵も疑わず信じることによって、全ての人々が1つになる。

信じること。諦めないこと。

そして、次の一年はさらに。
TSW-NGOは進化し続ける。
我々TEAM NGOは当然揺るぎない。

毎年必ず春は来る。
喜びに満ちて春は来る。
今年は第4回定期演奏会開催と同時に来たようだ。
我々も大いに喜びに満ちあふれよう!