生き方…
理想…
苦しみ…
愉しみ…
社会…
思想…
宇宙…
存在…
はぁ…。
難しいな。
私の師匠が、公の場所で語った最後の(と思われる)言葉。
「この16分音符はなぁ…、生きるって事なんだ。
…
生きてるってなんて素晴らしいって事なんだ。
…
音楽ってのには、良く解らんけれど何かあるって昔から思っていた。
良く解らんかったけれど、やっと今、癌で死にかけてようやく解った。
…
音楽ってのはなぁ…、生きるって事なんだ…。
…
…
それが解ればなぁ、あとはどうってことはない。
…
…。」
四分の四拍子。
ドー(付点二分音符)ドシドレ(16分音符)/ミー(付点二分音符)
この4拍目「ドシドレ」の説明だ。
私の説明では全然伝わらないけれど。
今でもこれを思い出すと、とめどなく涙が溢れる。
オーケストラのレッスン。
息をするのも苦しいのだろうが、声にならない声を絞り出して、最後に伝えたかったのは
「音楽とは生きる喜び」
音符1つ1つが命なのだ。その命がつながり、大いなる音楽になる。そして至上の喜びを得る。
音楽とそれに関わる人間をオーバーラップさせ、全てのモノは生きる喜びに昇華されていくはずだ。
明日、みんなの魂は躍動するだろうか。
その瞬間、そこにいる人だけに許された極上の喜び。その「生きる喜び」を感じたい。是非。