今日のTSWレッスンのはじめに、指揮者イスの高さ調整ネジが1つはずれた。
背の高いイスだが、5本足だから1つはずれてもすぐにはこけることなく大事には至らずに済んだ。
先日も、リビングで寝っ転がっていてテーブルの脚と天板を留めるボルトが全く外れているのを発見した。
少しゆるんでいる、ではなく、全く締まっていない。
元々はドライバーやスパナで硬く締めていたはずなのに。
長い時間、少しずつの振動や衝撃が加わり、いつの間にかネジの意味が無いほどまで緩んでしまう。
取れてしまってから気が付く。
ひどい場合は取れたことすら気が付かないまま、もあるだろう。
そういえば、準備室に「修理中」の紙が張ったまま分解バラバラになったイスが放置してあったな。あれはボルトがきちんと締まらないまま使い続け、ついには決定的に壊れたのだろう。
だから日頃の点検と手入れは大切なのだ。
緩んだネジがないか。
外れてしまったネジはないか。
大惨事になってからでは遅い。
そのためにはまず、正常な状態がどうなっているのか知っていなければならない。
−−正常な状態がどんなのか、どれくらいの人が知っているのだろう。知ろうとしているのだろう。
あなたは知ってる?
今現在、正常な状態かどうか常に点検し続けなればならない。
−−点検もなく闇雲になっていないか。人任せになっていないか。
気合いや気迫だけで解決するような簡単なことではない。正確に見抜く目と頭が要る。
明日も正常な状態が維持できるように手入れをしなければならない。
−−その後に省みることはしているか。やりっ放しになっていないか。
ダメ出しは辛いから聞く耳持たない?
こんな事々を日常的にきちんとやっていないから、ネジは少しずつ緩んでいく。
知らないうちに。
気が付いたときには、元に戻れないくらいあちこちが緩んでいる。
いったん始まると急激に加速し不可逆になった時点で崩壊は決定的だ。
その時期は予想に反してすぐ来る。
困るのは、緩むことに自分は関係ないと思っていること。
さらに困るのは、気が付いても締め直さない人が出てくること。
ま、いいや、めんどくさいし。
こんなもんで大丈夫っしょ。
みんな、そんなもんよ。
とりあえず凌いだし。
まさに alla TOYOK…。
でした、今日の練習。
落ち込むのもキレるのも全く同じ、緩んでいくネジ。
ネジを締めよ!今すぐに!
イスや机は壊れても代替えがきくが、人の場合はそうは簡単にいかない。