12月
03
北極星を背に南を向く。
地平線上の真南から真上の空にずーっと線を引き、天頂を超え、北極星を目指す。そうやって出来た線は子午線という。
北極星を背に南を向く。
星は、向かって左側から右に向かって流れていく。当然一日かけて地球を一周する。(本当は反対方向へ地球が自転しているんだけどね。)
だから、流れていく星は一日に必ず一度、その子午線を越える。
それぞれの星が子午線を越えるときに、星の明るさや高度の違いによってそれぞれの音を出す。
オルゴールのように。
そんな仕組みを旧知の友が創り、その作品展示を山の中で手伝っていた。
あいちアートの森の一環。
東栄町会場は12月5日から翌年1月24日まで。
その作品は森林体験交流センター「スターフォーレスト御園」に今日なんとか設置完了。
期間中ずっと24時間音を出す予定だそうだ。
北極星に背を向けて南の空を仰ぐ。
一直線に存在しているはずの子午線をイメージする。
星空見ながら「もうすぐあの星が通過するぞ…」と密かに期待し、じっと神秘的な雰囲気に浸る。
山を渡る風の音。
遠鳴きする鹿の声。
大気が冷え込んでくる耳では聞こえない音。
それらと共に星の通過音が鳴る。
昼も良いが、是非、夜の帳が降りてから。
寒さ対策と行き帰りに気を付けて。
これを機会にスターウォッチも復活させるかな…。