1月
03
デフレスパイラル

定価の3割引きだな。いや、半額でも良いのかも知れない。

クオリティの本質は求められていないように思う。
だいたい。
そんな感じで。
それっぽければそれで良し。
それで、良いんじゃない?
無理すると、誰も見向きしてくれなくなる。
だから、とりあえず今回はそれで行こうと思う。

みんながみんなそうではないと思うけれど。
無理して高額な商品買って、それを生かせず結局は無駄遣いになるのなら、激安なもので充分なんだよ、きっと。
そして、デフレスパイラルは加速する。
気がついたときには人の心にとって大切な何かを失ってしまうんだろう。

大切なものは割引では買えないし、なによりその価値を見いだすことすら出来なくなって、いっそう、忘れられていくようだ。
でもこれからもずっとそうだとは思わない。なぜならその価値は人類の歴史とともにずっと有り続けているから。見失う場所があり見失った人がいて見失った時代であっても必ず再評価される。それは人には必要だからだ。

大切なものとは、たとえば「心の贅沢」とでも言おうか。
しかし、魯山人を万人が受け入れるわけではないだろう。そんな価値観必要のない人もいるんだ、きっと。

1月
03
年末の

散歩中、電柱の上から「カァ、カァ、カァ」と明確に三回呼ばれた。
いや、本当に呼ばれたかどうかは判らないが、そんな気がしたのだ。だいたいいつもそんな感じだ。

だから、年が明けたらカラスに会いに行くことにした。そこそこ遠方だが、車中泊をしながら無事朝早いうちに訪れることが出来た。途中カメに合いそびれたが…。

先回会いに行ったときは何故か叱られた気がしたが、今回はとても気分がよい。キツネと疎遠になったことも報告した。
もう少し落ちついた時期に行く方が良いのかも知れないなと思いつつ、しかし、今来るべきだと思ったから来たのだ。やっぱり来て良かった。
何度目のアリだろう。ここに来るとほっとする。
 

始めて訪れたときからすると、付近が随分綺麗に整備されている。道も広がったし。
空はほとんど雲が無くぽかぽかの晴天。
訪れた後、クマの川にイヌを連れて行き少しだけジャブジャブした。足を流れに付けて「もっと遊ぼ!」という顔をしたが、いくら何でもここで泳ぐには寒すぎる。「もう行こうか?」と声をかけたら水が冷たかったのか素直にしたがった。

帰路、赤い腹を見せて海の中に横たわっている巨大な物体を見た。こりゃ大変だ。