2月
08
愛知県の文化施設でJAFRAアワード受賞館は二つ。
うち一つで先週、吹奏楽フェスティバル。
今週は、もう一つでジュニアユースウィンドアンサンブルの発表会。
双方とも吹奏楽での関わりで、中身は青少年の育成を期待されている。
活動はとても先進的で有意義な取り組みだ。
そんな立派な意識を持っている方々(他の出演者や指導者、主催者)と練習、本番の合間、終演後などおおいに話しをした。
話題の多くは、「(育てることが)なかなか難しくなってきた。」の一点に絞られる。
昨日のこと。
本番中ホールの中で電話をかけている親がいたそうだ。周りの人(同じ観客)が注意すると「なんでそんな事あんたに言われないかん!?私の勝手でしょ!」だったそうだ。
特に最近多いらしいが、かといって最近の親世代が…、ということでもないらしい。
和太鼓のリサイタル、遅れてきた老人が演奏中、中に入ろうとしたので「演奏中の出入りはご遠慮ください」って丁寧に注意したら「俺は客だ!入れろ!」
そんなこんなの多すぎる障害の中で、健全な青少年育成を本気でやろうとしても自分の無力を思い知るだけで苦しい。本来やりたいことに行きつく前のトラブルが多すぎる。
だから、学校現場はほとんど諦めているようにも見える。何かあれば即教員の責任を問われ学校の見識を問われ足をすくわれる。誰だって痛い目には遭いたくないから差し障りのないところまで。
話していくうちに、学校教育ではなく、もっと別、社会教育の範疇での対策のほうが有効なのかも、と思うようになってきた。
しかし個人の力だけでは如何ともし難い状況まで来ているだろう。
何かもっと大きな組織的な動きが必要なんじゃないか。