月別: 2010年3月
あちこちでハクモクレンが全開だ。
ソメイヨシノの開花予想も、すぐそこまで来ている。
この時期、何故か吹奏楽の定期演奏会が目白押し。
学校が春休みに入った途端、連日あちこちのホールで開催されていく。
一昔前は、学校の一部活が自前の定期演奏会を音楽ホールでやることなんて様々な制約があってとっても難しく、それでも伝統校は演奏会の回数を重ねていて、「いいなぁ、自分たちもやりたいなぁ」と思っていたものだ。
それが今では多くの人が定期演奏会なんてちょいちょいと簡単にできる事だと思っているらしい。
ところがどっこい、みんながそこらじゅうでやるからといって、一つの演奏会を開催する労力は昔も今も全く変わらない。
1つ1つ積み上げていかなければまともな演奏会は極めて難しい。
演奏会は、よく「開演ベルが鳴ったら、もうほぼ終わったも同然。」といわれる。
それだけ準備が大変ということ。
ベルが鳴ってしまったら、あとは「目一杯演奏するだけ」しかないのだ。
目一杯演奏することだって並大抵のことではないのにね…。
演奏が出来る、その状態にいたるまで地道に積み重ねた途方もない沢山の見えない努力があることを決して忘れないで欲しい。
自分では出来なかった事を、誰かが肩代わりしてやってくれているからこそ、ようやく一つの演奏会が開催できるのだ、と。
本番の舞台はそこに乗っている人のためだけにあるのではない。
関わった沢山の人達の思いが凝縮しているのだ。
だからこそ、舞台上では、じぶんの持てる全ての力を出し尽くす必要がある。そのために誰がなんと言おうと必死に準備する必要がある。
入念に準備された大切な舞台を、無配慮な一音で台無しにしないために。
泣いても笑っても、演奏会が終わると新しい春が来る。
あと三日。
登校拒否みたいだね。
一国のプリンセスだから、我々小市民とは比べものにならないくらい大きな物を背負っておいでだと思う。だから、ここで軽率に感想言う事はしない。
しかし、その報道の中で色んなキーワードが出てきた。
一番は「小一プロブレム」
耳にして以来ずっとそれをキーワードにしてネットをさまよっている。
小学校一年段階で問題になっていることが、そのまま中学で、高校で、その先の実社会で、継続して問題になっているのかな、と感じているところ。
どこかで一つ歯車が狂って何かを勘違いしたまま進んじゃった。きっとそっちの方が都合が良かったんだね。
そして、それが実は既に何世代か重なっていて、ちょっとやそっとでは修正の効かない大きな流れになってしまっているのかな、と。
ここ数年苦労していることの種明かしになるかも、なんて思いながら。
どのような問題か、っていうのはこことか。TV番組でも紹介していたけれど問題対策などはここに詳しいかな。おなじブログ内だけどもっと具体的な対処法を述べられていたり、で。
そうか、やはり、ある意味筋トレが必要なんだ、ウェイトトレーニングが必要なんだ、と納得してる。(体も心も。)
さて、今回、さまよっている内に見つけた自分にとってちょっと嬉しいページもご紹介。
小一プロブレムというキーワードでここから入ったんだけどね。これやこれ、これも。
児童文学とか絵本とか、自分にとって凄く身近だったから。
しばらくおじゃまして読み漁ろうと思う。
今、自分が問題に感じていることの打開は、やっぱりこの辺りからやる必要があるんだろうな。
朝から晴れたり雨降ってきたり。忙しい天気だ。
昼過ぎ、なんとか日が出てきて散歩に出られそうだったので、急いで支度し外に出た。
しかし100mも歩かないうちにまた雨が降ってきた。
おかしいな?どこにも雲はない。日は照ったまま。
こんな天気は、狐の嫁入り、って言ったなぁ、などと。
ひどい降りではないので、様子を見つつ散歩続行。
空を見渡せるところまで行ったら、東の空に虹。
太く、明るく、はっきりした虹だ。
Over the Rainbow!
そういえば、ねんりんピックというイベントの開会式で、M氏アレンジの洒落たマーチングOver the Rainbowを振ったなぁ。
今までまったく忘れていたけど、虹を見て急に思い出した。
いつの間にか雨はやみ、虹もいつしか見えなくなった。
家に帰る時には濡れたジャケットも乾いていた。
あと10日ほど。
長かったな。
1300日程度かな。ということなら10日とは約1%弱だ。
単純な日数ではそれほどでもないのだが、その密度は異常に高かった。
だから感覚的には以前の現場より長い期間だったように錯覚する。
時と空間を私と共有した諸君は、今まで経験したことのないような激しい活動にとまどい溺れそうになり苦しかったに違いない。
良かったのか、そうでなかったのか。
吹奏楽の活動ポイントは大きく分けて3つの観点に分けられると思っている。
トレーニングと表現とコミュニケーションだ。
しかも、どれかが独立しているのではなく、三つ巴のようにそれぞれが影響し合ってバランスを取りながら、大きく発展していかねばならない。
さらにもう一つ重要なことは、それらの充分な活動を可能にする環境だ。
もともと三つの要素が決して潤沢ではなく、だから取り巻く環境も脆弱で、しかし、短期間でなんとかせよ、なのだから無理が無理を呼び、様々苦しいのは当然だ。
人を育てることではなく、使うことに終始すると、いつの間にか大切な物を見失い気が付いたときには手遅れになり悲しい悪循環が始まる。まあ、それも長い歴史の中での知恵なのだろうが、それでは明るい未来はあり得ないのではないかと思う。
なんとか流れの中の棒杭のように、在るべき所に在るべき姿のまま留まり、出来れば激流中のカヌーが流れを遡るように進めたかったのだが…。
良かったのか、そうでなかったのか。
あと10日。
そろそろ時間とエネルギーの期限が見えてきたようだが、それでも、
これだけのことをやったぜ!ざまーみろ!
と言ってみせよう。
パラリンピックという大会がある。
以前、愛知県で行われた第49回国民体育大会(わかしゃち国体)の総合開会式、閉会式での音楽隊の指揮者をした。吹奏楽隊600人、合唱隊600人、以下ファンファーレ隊なども擁した大音楽隊である。(そのときのことはいろいろ面白い話があるが、またそれは別の機会に。)
そしてわかしゃち国体の直後に全国身体障害者スポーツ大会(ゆめぴっく愛知)も二日間にわたって開催された。当然その総合開会式・閉会式も同規模の音楽隊として参加した。
その「ゆめぴっく愛知」の閉会式はとても印象的だった。終了後出場者がどんどん音楽隊の指揮者台の周りに集まってくる。障害者も健常者も役員も同様に。全てが終わった安堵感か。
そして、式典で使用した様々な音楽をアンコールされ、何度もそれに応えた。
感激してなぜだか涙をこぼしながら棒を振った覚えがある。
それまでずっと分刻み秒刻みのスケジュールで動いていた本隊への指示が急に緩くなり、みんな帰ろうとしない。音楽隊も帰ろうとしない。あちこちで記念写真が撮られ、歓声が上がる。
とにかく感激するのだ。何故だったのだろう。
先ほど「パラリンピック」を検索していて、そのヒントを見つけた気がした。
「彼らは、出来ない理由を決して見つけようとはしない。出来る方法を必死になって探す。」
出来ない理由を100見つけても、何も進歩しない。しかし、出来る方法を一つでも見つけたらそこには素晴らしい進歩がある。
オリンピックが終わり、少しずつパラリンピックの特集をTVで見るようになって、先日シッティングスキーが取り上げられていた。
選手も器具開発者も凄まじい執念だ。
また、こんな記事も見つけた。
(出来ればPCで見てください。)
ここには人の底力があると思う。
知らず知らずのうちにその事を感じて心が動くのだろう。
しかも、ここに悲壮感は感じない。
出来る事の喜び、上を目指す幸せが有るだけのように見える。純粋に。
オリンピックでの、フィギュアスケート、モーグル、スピードスケート、カーリング、はたまたハーフパイプ、…どれも何故だかある種の悲壮感が感じられた。余計な物を背負っているような。
オリンピック以上にしっかり見たい。
散歩中に見つけた。今年の初だ。
気が早いヤツだけかと思ったら、その辺り一面。
この数日の雨でわさわさと出てきたのか。
薄いブルーのグランドカバーに見えるところはオオイヌノフグリ。
薄い紫のグランドカバーに見えるところはオドリコソウ。
その中にポツポツと黄色いタンポポ。
少しだけ背が高く白いのはナズナ。
ところどころハコベ、これも白くて小さな花。
カラスノエンドウも少し濃い紫の花を付け始めてる。
どれもその辺の道端に生えていて、しかし誰も取り立てて気付いてくれない、別にどうって事のない小さな野草たち。
花が終われば雑草として抜かれてしまうかも知れない。
でもこの時期、精一杯春を喜んでいる感じが好きだ。
先日あるバンドの練習に行った。
久しぶりの終日の練習。
棒振りっぱなしで帰宅したら肩がパンパン。
夜痛くて何度も目が覚めた。が、これは悲観する必要はない。むしろ嬉しいことだ。50肩で苦戦している可動範囲が少しずつ広がっているのだ。
リハビリ、リハビリ。
集まっている人数は20数名。お休みもそこそこだが、少ないのは慣れているのでどうって事はない。
良く数えてみると金管は充実しているが木管が少ない。うーん、このアンバランスさは少しばかりもったいないな。せめてClがもう少し(数人でかまわない!)いるだけで随分違うぞ、きっと。
まず、基礎合奏を聴かせてもらった。皆、緊張しているのが良く解る。私そんなに怖い顔してたのかなぁ?
個々の力はまんざらではなさそうだ。
演奏会が近いようで沢山の曲が並んでるが、まずは1つ1つ。午前中だけで一曲を費やす。
やるべき課題は実は多くない。
とにかく音の並びを揃えること。個々のバラバラな音を寄り合った(撚り合った)一つの音の流れにすること。
曲が変わっても同じ。音の並べ方や置き方、スピード感やニュアンスなど表現すべき事は千差万別で、それぞれにテクニックは必要だけど、するべきアンサンブルの根本はほとんど変わらない。
手変え品変え一生懸命説明したけれど「あー、つくづく説明下手だなぁ」と反省しきりで、いつの間にか練習時間は終わり。私としては申し訳なし。
皆さん一日中お疲れ様でした。
それでもどんどん音は変わっていった。説明以上の個性もどんどん付加されていく。
うーん。潜在的な力は存分に有るぞ。
個々の技量を少し底上げし、アンサンブルの基礎トレーニングを系統立てて続け、さらに、もう少し人数が増えたら、さぞかし楽しいバンドになるだろう。
色んなところで存在感出るぞ、きっと。
欲を出してくれると良いなぁ…。
朝から雨降りだ。冷たい。
昨日まで本当に暖かかったから、今日が啓蟄だと言われても虫たちは及び腰かも知れない。
それとも、我が家では数日前から既に蚊が夜な夜な襲来していてうっとうしかったから、フライングしてるのかもね。
そういえば、何故か車の中に大きなカメムシがいて困った。こいつの逆襲は強烈だから、機嫌を損ねないようにそっとお引き取り願った。
ぼちぼちみんな寒い冬から目が覚めたか。
カンアオイの花(地味すぎて花だとは気が付かないような…)がやっと咲き、ついでに葉も出てきた。
タンチョウソウも芽が動き出した。
一つだけだった椿の花も三分咲きくらいまでになり、ヒヨドリが大きな体と大きな声で騒がしくホバーリングしながら蜜を吸っている。枝の中にはいつも若いハトのつがいがいて迷惑そうだ。メジロはなかなか近づけない。
クリスマスローズも三年目にしてようやく花を付けた。咲き終わったら深い鉢に植え替えて条件良くしてあげないと。
いつの間にかクロッカスのような紫の花があちこちで咲いている。何かと一緒に付いてきたみたい。
雨が上がって太陽が戻ったら、一気に春に向けて加速するんだろう。
寝て待つ時期から、動き出す時期に変わる時だな。
TSWでない方々も案外多くここを見てくださるようなので、TSWの演奏会の告知などを。
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豊川高等学校吹奏楽部 TSW(Toyokawa Symphonic Winds)
第5回定期演奏会
日時 2010年3月20日 PM2:30開場 3:00開演
場所 豊川市文化会館大ホール
前売り ¥500 当日 ¥600
内容
1部 クラッシック・オリジナルステージ
P.ヒンデミット ウェーバーの主題による交響的変容より 行進曲
G.ホルスト 吹奏楽のための第1組曲
A.リード アルメニアンダンス Part1
2部 ポップス&ステージドリル
魔法にかけられて
メドレーオブkyu 他
ステージドリル[マイケルジャクソンin豊川]
3部 スペシャル合同バンド
美女と野獣
情熱大陸 他
お問い合わせ 0533-86-4121 (豊川高等学校)
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○バンドのメンバーは25名ほどですが、少人数であることが演奏の制約になるとは思っていません。
○私の書いたもの2曲ほど演奏します。
○第3部は近隣の中学生との合同バンドです。
是非ぜひおいで下さい!
お問い合わせ、チケットの入手などは学校へお電話いただくか、この記事にコメント(メアドは非公開です)いただいても結構です。