照明器具が壊れた。
ドーナツ型の蛍光灯32型と40型の2連のもの。インバータでリモコン付き。天井の埋め込みローゼットに直付けタイプ。
少し前から調子悪くて、何度も取り外して接点掃除したりしていたんだけど、とうとう、反応しなくなっちゃった。
同じような照明器具って案外高価で、即取り替えるのは躊躇する。
何か良い暫定代案はないかと近くのホームセンターで物色する。
あるある。
レセップキャップという、ローゼットに直付けで電球のソケットになるもの。¥310。
電球型蛍光灯スパイラル球という、電球60W相当(実際には消費電力12W)のもの。¥299。LED球ではないが白熱電球でもないので、ある程度エコではある。
2点合計¥609。
取り付けて少しびっくりした。
もちろん見てくれは悪い。今までの器具の跡がくっきり天井に残っていて綺麗ではない。
しかし、今までと明るさに遜色がないのだ。白いカバーがないからとか、要因はいろいろあるだろうが。
普通に仕事したり作業したりするのに暗くて困ることはない。
あたりまえだが照明器具の本来の役目は明るさ。好みの明るさや色もあるだろうが、とにかく基本は真っ暗なところが明るくなること。
それ以上のこと、例えばスイッチ入れるとすぐ明るくなることとか、リモコンで操作できることとか、部屋の雰囲気に合うデザインとかいうのは皆、単なる付加価値だ。
そうか、その付加価値を手に入れるためには20倍近くの価格になるということなのだ、今までとほとんど同等の基本性能はさほど高価ではない(¥609!)のだ、と理解した。
そして「これがエコだ」とも思った。
「基礎って、なんだと思う?」って記事を先日書いたけど、そういうことなんだな。
もちろん付加価値が不必要だとは思わない。いやむしろ大切な要素だ。そこには文化が生じるだろうから。
しかし、本来必要な基本性能を見失って付加価値ばかり求めるのは虚しいように思う。
音楽が、単なる付加価値になってしまっていないか?
音楽の基本性能ってなんだろう?