6月
01
降る。
既に梅雨入りしたのだから当然か。
我が家の前の田んぼは全て今年は耕作しないようだ。
代掻きやら整備やらはされていなく、雑草の中に少しだけ雨水がたまっている。
毎年窓を開けるとうるさくて、電話してると「後ろの雑音何?」といわれるほどの蛙は今年はない。
行き場に困っている様子で、たまに「げげげ」と聞こえるが後が続かない。
ケリもどうするのだろう。子育て中に人が近づくとぐるぐる空を旋回して警戒してうるさかったやつだが。
水の入っていない田んぼにカルガモが降りてついばんでいるらしいが、もちろん泳げない。
数年前までは夏の夜にフクロウの鳴き声すら聞こえてきた場所なのに、万博工事以来、あの「ほー、ほー、」はない。
残念だと思う。
とはいっても、これはまったく人間の勝手でそうなった。
蛙もケリもカルガモもフクロウも、そうなってしまう原因が人間だなんてこれっぽっちも思っていないだろう。
ただ「なんだか変だなぁ…」だろうなぁ…。
うん…。
私は蛙でもケリでもカルガモでもフクロウでもない。
かろうじて何でそうなってしまうかの考察は出来る。
まだ雨は降る。