9月
08
魚釣りの

番組ばかり見てる。BGTVとしてずっと。
BS釣りビジョン(…我が家はケーブルTV経由…)。釣る事、釣りに関する事、だけを24時間放送し続けている局。

釣りガールがきゃあきゃあ言いながらイカを釣る。
ちゃらい兄ちゃんがゴタク並べてバスを釣る。
おっさんが奇声を発しながら磯でグレを釣る。
金持ち道楽オーラを振りまきながら南太平洋でジャイアントトレバリーを釣る。

ごくたまにネイチャードキュメンタリーとして秀逸な番組もあるが、失礼ながら、どれも番組の仕上がりとして今一歩だと思っていた。構成だったりMCだったり画としての美しさだったりが、どうしても素人臭く感じてしまうのだ。

しかし最近、「そんなことはない、もしかしたら凄い事なんじゃないのか?」と気が付いた。

ほとんどの場合、1本1時間の番組中で必ず魚を釣る。スポンサーメーカーの道具や紹介された船宿を使っているのに全く釣果が無かったら営業的に大変なことだから、なんとしてでも釣り上げて(人が羨むような)魚の画を撮る執念というか。番組は一本まるまるCMみたいなものだから「釣れる」ことは絶対なんだろうか。

魚はいつも調子よく釣れる訳ではない。むしろ釣れないことの方が多いことを知っている。それなのに出演者達はそれなりの釣果を必ず出す。(出すまで収録し続ける、のかも…。)自然相手でどうにもならないことがたくさんあるだろうに。

必ず「釣る」ということまでもっていくには釣り具メーカーや釣り人達の知恵と技の結集が必要でやらせの入り込む余地は一切無さそう。釣れるか、釣れないか、の差は誰が見ても明確で誤魔化しようがないからね。

だから、番組仕上がり的に今一歩だと思っても見続けて飽きないのだろう。もちろん釣りが好きだから、何度も見て一つ一つの技を知っていくことが楽しい、という前提があるが、それでもその技一つ一つが最新の研究結果だろうから、しかも実績付きで情報としての信憑性はすこぶる高いと思う。

一方、目覚まし代わりにonする寝室の地上波TVで報道バラエティが流れ出す。うとうとしてると耳に入ってくるのだが、これがなんとも緊張感がない。とってつけたような企画と、どうって事の無いまとめとコメント。

この差はなんだ!