4月
18
こーぼーさま

明日の日曜はこーぼーさまらしい…。

えっと、こーぼーさまってなんだ?

きっと「弘法様」だと思うんだけど、何故だか家々や公民館にお菓子が用意してあって、子供達がそのお菓子をもらいに回るイベント。旧暦の3月21日は「空海」(弘法大師)の命日。今は4月の20日頃がそれにあたり、地方によって「弘法大師祭=おせったい」とか「弘法様」とか呼ぶらしい。

自治会の組長は地区の公民館(その真横に弘法様の祠があるから、地区の老人会とか自治会とかが接待するのだそうだ…)で行うそのイベントでなにか手伝わなければならず、ならば前日仕込み要員として繰り出した。(いや、繰り出してもらった…。)

そこで聞いてきた話し。
明日の本番はトコロテンを出す係とか色々あるんだそうだけれど、それだけでなく交通整理係が必要らしい。「大げさな、大挙して子供達が襲ってくるわけでは無かろうに」などと思う無かれ。
最近は、親たちが車に子供を乗せて回るらしい。
なんと! 歩きや自転車で回るんじゃないんだ。
それで公民館付近が違法駐車の大群になってしまうので、その整理がひつようなんだと。
明日は雨っぽい。車が増えるかも。

なんじゃそれ、って感じ。
色々間違えてると思うよなぁ。

え、ちょっと待って。それじゃ個人宅でこーぼーさまやってるところはどうするのさ。
もし、車との接触事故でもあって接待してる人がその責任問われたら、目も当てられないねぇ。警備員雇うのか?

親はただ車の中で待ってるんだって。ちゃんとそのイベントの本来の趣旨とか、知ってるんだろうか。(いや、知らなくても別にかまわないけれど、お菓子を〈もらいに〉行くってのは当然知ってるよねぇ。)

まず、こーぼーさまの日なんだから、とりあえず(お賽銭はともかく)お詣りするのが筋だろう。
確かに子供達はお菓子が欲しいんだろうけれど、それでも建前ってのがあって、ちゃんと拝んで「こーぼーさん、ありがとう」くらいは思ったり言ったりしたほうがいいんじゃないのかい?
で、そういったイベントは子供達が勝手に競争しながら道草しながら、どこそこは優しいから2回行っても怒られないぜ、とか、あそこは覚えられて1回しかダメだ、とか、俺たちもう16軒も回ったぜ、とか、友達と色々画策しながら回って行くのが楽しいんじゃないのかなぁ。

ただ、旗の目印めがけて車を走らせお菓子をどれだけたくさん効率的に集めるか、みたいになっちゃってるのだとしたらなにか違うと思うんだけどなぁ。
そもそも、それって親がやるべきことなのかしら?我が子のためって言いながら、子どもの愉しみ取り上げちゃってない?

まだまだ行動範囲の狭いちっちゃい子達が、自転車で遠くまで行けるお兄さんお姉さん達を羨ましいと思い、もっと遠くまで行ってたくさんお菓子もらいたいな、と来年のことを考える、みたいなことって、実は大切なんじゃないのかなぁ。