6月
29
かつて私が勤務していたスクールバンド指導チームメンバーの集まりがあった。
(それは不定期で年に数度開催される。)
あれから年月を重ね、それぞれみなさん自分の道の歩みを重ねている。
世間で言ういわゆる「勝ち組」の道ではないかもしれない。
道は定規で引いたような直線ではない。
平坦ではないし舗装もされていない。
そもそも道無き道かもしれない。
(失礼な言い方だな、ゴメン。)
しかし、皆、確実に自分の道を歩いている。
なんだか、良いなぁ、としみじみ思う。
そこで出会ったかつての生徒達も同じように自分の道を歩いているのだろう。
時折、風の便りでそれぞれの道を進んでいる事を聞き及ぶことがある。
順調そうな、まだまだ途上のような、苦労して満身創痍のような、打ちひしがれているような、さまざまな様子が耳や目に届くたびに、または音信が全く途切れてしまった人を何かのはずみで思い出したときに、「いや、奴らはきっと大丈夫。必ず自分で歩いていくだろう。」と思う自分がいて、それも、なんだか良いなぁ、と(勝手ながら)しみじみ思う。
たわいもない話、音楽の深い話、子育ての話、教え伝える難しさの話、ちびっ子達の自己主張、などなどがそこここで繰り広げられ、止めどなく続く会話が楽しくうれしい。
時折挟まれるかつての私の悪行の話は耳が痛いが、それもまた楽しい。
会話の背景にあるだろうはずの諸々も感じつつで時間が経つのはとても早かったが、密かに自分の土台を再確認をしていた。
何かある度に苦しくなってふらふらと逃避したくなるが、諦めては駄目だ、と思いとどまる力は増えたように思う。
みんな、ありがとう。
音楽をしたい。
音楽をする。