熊野詣(1)

よく熊野に行きます。年に一度初詣にいく、という感じでは無く、ことある毎に。
最初がいつだったのか数えるのも面倒くさくなるくらい前から。

昨年の初詣のことは以前書いているように、昨年の熊野がある意味で鳥撮りのターニングポイントになっているような気がします。
それまで全然上手く撮れなかったし撮れても偶然の賜「撮れてしまった」でしかなかったのが、ここで始めて「ちゃんと撮った」が出来たように思うからです。

もちろん、鳥撮りだけでなくさまざまな自分にとってとても重要な場所で、いつも大切な熊野行き、になっています。

今回は1月4日から出掛けました。
次の5日、熊野那智大社と熊野速玉大社の2社を参拝後、昨年と同じ新宮港の西の外れでイソヒヨドリのメスがいました。
昨年ジョウビタキとかビンズイとかメジロとかを撮った場所。港湾公園の一部でどうって事は無いところですがいつも何かしら鳥がいます。

もう少し近づけたら良かったのだけれど道の反対側にいて車を気にしているうちに飛んでしまいました。

昼食後、一度三重県側に戻り、ミカン畑を貫いているオレンジロードをドライブすることに。
道すがら、ミカンの無人販売所がたくさんあって、美味しい柑橘類を手に入れるのが目的です。
今回、季節柄なのかあまり珍しい柑橘類はなく、普通の温州ミカンがメインで、たまにゆずやサンズ、そしてポンカンが出始めた感じ。
以前、温州ミカンの中でも極早生の極小玉が感動的に美味しいことがあって、その記憶が強烈なのでそれを探してしまいます。
なかなか思うようにはないですね。極早生にしては時期がもう遅いのかも。

そんなこんなでドライブしながら、稲刈り後の田んぼや川の流れや芦原、草むらなどを覗いては鳥がいないか確認します。
何かたくさん群れで飛んでいるのが見えたので、急遽道を曲がり農道に入り込んで車中から双眼鏡を覗きます。
御浜町の志原川付近です。
田んぼの中にたくさんいます。
何か良く判らないので夢中で覗いていて、気がついたら目の前にトラクターが迫っていました。
申し訳なかったですが、微笑んで手を振ってくれ上手にすれ違ってもらい、次の田んぼ耕しに行きました。

で、問題の鳥。とにかく撮ってみて、あとから種類を特定すれば良いので、かなりの枚数撮りました。
しかし、地面にいる鳥にピントが合わないのです。
まぁ、今日に限ったことではなく、特に田んぼの中のように地面がでこぼこしていて稲の切り株があちこちにあるようだと合いにくいのですが。
まともな奴はこれくらいかな。
種類については、タヒバリかビンズイかって事になったのですが、眼の後ろの白い斑が無いことと、ここは田んぼだ、ということでタヒバリに落ち着きました。

同じように田んぼに群れでいる別の種類もいるようです。
これは判ります。カワラヒワです。顔をドアップで撮ると地味であまり綺麗な感じはしないのですが、羽を広げると蝶のように綺麗なんですね。

やはり、ボケボケの写真連発で、そのうちの数少ないまともなヤツから選びました。

少し遠くの草むらに何かいます。最近はセイタカアワダチソウを見ると条件反射で「ベニマシコ!」になってしまいますが、大抵は「ホオジロ」の場合が多いです。今回も。

多少遠いこともありますが、やはりあまりにもピントがピシッときません。
こんな感じで枝にとまっているのはピント大丈夫なのに。
このあたりで、先日のMMF-1調整を疑いだしています。もしかして全然調整出来ていなかったのでは?と。
この場ではどうしようもないですから、ま、条件良くなればきちんと撮れるだろう、と思い直すことにします。

猛禽はいないか?とやはり田んぼの中の農道に駐めた車中から周りの雑木林などを丹念に見てみます。
だいぶ時間かけました。(犬の)散歩の方が何組か通り過ぎました。

あ。何かいる。
この写真の左下の方。
遠すぎますし、枝いっぱいで、これが限界。
きっとノスリだ!と思いつつ、その上にいる小鳥の大群は何だ?と気がつきます。ノスリのこと怖くないのか?逃げるそぶりはまったくありません。

こちらの写真の方が良く判るかしら。

カワラヒワのなる木!!すごい数!なんて感動していたら、いつのまにかノスリは飛んでました。

天気も良く、たくさんの鳥に出会えて、機材の調子が心配だったことも忘れて、そろそろミカン探しに戻ろう、と動き出したとき、また猛禽見つけました。
狭い道なので一度やり過ごしてぐるっと回り込み、少しだけ広がっているスペースを見つけて車を駐め、ここでも車中から狙います。
先程見つけたのと同じ個体かどうか判りませんが、ノスリですね。
あ、飛んだ、と思ったら、その下で群れていた雀の群にアタックを掛け、失敗してまた同じ木に戻りました。写真は撮れなかった。
戻った場所は枝かぶりで…、車中からだから移動できなくて…、
これが精一杯。

ここはもう農道ではなく狭いけれど多くの車が通る道沿い。
何台も車が通り過ぎ、こちらがずっと道を譲っているとの勘違いなのか、通り過ぎるたびに皆さん手を上げて挨拶していきます。
こちらは勝手なことやっているのに、と恐縮してその場を離れました。

この日の鳥撮りはこれでおしまい。
ミカン探したりおいしい夕食探したり温泉(那智 丹敷の湯)に入ったり。

でも次の日は天気悪そうです。
計画では熊野本宮のお参りだったのですが、雨中のお参りは避けたいし。

さて。
どうしようか。

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