KELONのPENTAX K-3II AF BORG 71FLシステムに実施した様々な調整検討項目を書き出してみます。
(1)AF微調整
(2)迷彩カバー
(3)ブレ対策って?
(4)植毛紙
(5)鏡筒の入れ替え組み替え
(6)マウントのガタ?
(7)ミラーショックって何?
(8)一脚を試す
(9)ヘリコイドのガタ?
(10)ACレンズ
(11)カメラの設定(画像編)
(12)カメラの設定(操作編)
(13)現像という作業
(14)絞り
(15)MMF-1導入
(16)ドットサイトではなくただのクリップ照準器
(17)無限遠が出なーい!!
一つ一つそれぞれ深い深いストーリーが有ります。(笑)
いずれそれぞれ詳細を書いていきますね。
で、現在(2020/12/13)の仕様はこんなかんじ。
あれれ、迷彩カバーで中身わかりませんねぇ。(外すのやっかいなので、これもいずれ機会のあるときにご紹介します。)
個々の調整詳細について、ここでは(1)AF微調整のみ記しておきます。
先のメジロが撮れたときの設定は、AF-BORGの常套手段であるAC No.3で焦点距離短縮仕様。カメラはK-5。
こちらも同様機材設定。ノスリ。
手持ち K-5 BORG-71FL F AFアダプター1.7X KENKO AC No.3 SS 1/160秒 f/6.7 ISO-80 540mm AFのみ
これなら鳥撮りできそうだとは思ったものの、欲張りだから少しでも焦点距離長くしたくてクローズアップレンズ(AC No.3)を外す設定を目指しました。もちろん当然K-3IIで撮りたいし。
でも、そうするとどうやっても結局ピントが合わないんですよ。
もちろん自分の撮り方はまったく自信無くダメなのはわかっているのだけれど、それ以外なにがダメなのか皆目見当が付かない。カメラを疑い、AFアダプターを疑い、望遠鏡を疑う毎日。
そんなある日、月を撮っていて、AF合焦音がしてからなんとなくヘリコイド少し後ろ側に動かしたら、少しまともになった。
そこから調べていって、AF微調整がカギだということがわかってきた。
でもね、カメラのメニューにあるAF調整の範囲内では全然歯が立たないのですよ。
四苦八苦しているうちに、今まで見てきたWEB情報に「デバッグモード」というキーワードがあったことを思い出す!
さっそく、詳細に調べ(じつはなかなかその情報が出てこなかった!K-5とかそれ以前のモデルのための情報はすぐ見つかったのだけれど…)、デバッグモード用のファイル作ってSDカード準備しAF微調整!
でも、ああ、残念。少しずつ変化させてみるもあまり変わらない。というより改善(変化、といったほうがよいか…)しているようにはまったく感じられない。
何日か悩んだ後に、覚悟を持って思い切って改善(変化)するまでとんでもなく大きな数字にしていったら、「おや、これなら??」になってきた。
半信半疑ですが、確かに今までよりはかなりまともになる。数字的には、一度に120umしか変えられない設定値を繰り返し[-1000um]を超えてるんですけど大丈夫なのかしら??
この設定で撮った月。少しはましになったか。
手持ち K-3II BORG-71FL F AFアダプター1.7X SS 1/250秒 f/7.1 ISO-320 680mm AFのみ
それなら、とKENKOのAC No.3付けたら全然ダメ。こちらのAF微調整の結果は、なんと逆に殆ど[0]でいける。むしろ少しだけ+に振るほうが良いみたい。
そうか、メジロが撮れたのはクローズアップレンズとの相性とかそういった理由だったのか。
ということで、こちらはK-3IIにAC No.3を入れてスズメ。デバッグAF微調整は+10um。
手持ち K-3II BORG-71FL F AFアダプター×1.7 KENKO AC No.3 SS 1/500秒 f/6.7 ISO-320 540mm AFのみ
距離6mくらい、ジャスピンかどうかわからないけれど、これくらい近いと羽毛の感じは合格できそうかな。
ただ、焦点距離無短縮時のベスト補正値がなかなか定まらない。、何かある毎に行ったり来たり。
このデバッグモードのAF微調整はその後ずっとついて回ります。
鏡筒の接続変えたりしたら必ず再設定してます。
K-3IIはデバッグモードのまま通常運用が出来ます(実は良いのかどうか判らないけれど…)ので、いつでも調整出来て便利です。
その後焦点距離短縮はAC No2に落ち着くんだけど、私の場合、そこでは[-600um]前後でジャストっぽいです。
※ K-3IIデバッグモードに関して当然メーカー保証外と思います。お試しになる場合は必ずご自身で責任をお持ちください。
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