言葉
小学生の子供達は、様々なことをどんどん吸収してみるみるうちに成長していく。
一方で、こちらの言いたいことが充分伝わらないとうまく行かないことも多い。
語彙の少ない子供達に、その範囲内の言葉を使って如何に複雑な音楽の成り立ちとか感性とか伝えるか、が目下私の課題だ。伝わったらできるのだから、できないときの原因は伝えられないこちら側の問題だと思っておく。
逆の考え方もある。
少ない語彙の中で伝えるのではなく、言葉そのものを覚えさせる、という方向だ。語彙を増やすということ。
意味は判らなくて良い。ただ、言葉として事柄として正確であることは重要。
いずれ年数が経ったときに解るときが来るはずだから。
今日の練習でのこと。
「I wont you — I need you — 」って曲をやった。大好きらしい。
「意味知ってる?」って聞いたら即座に「知らん!!」だって。チャンと歌えてるのに。
きっと、意味が判るか解らないかは、まったく問題ではないということなのだ。
で、 「次の I love you — の意味は?」って聞いたら、ちょっと横向いて「まぁね。」だって。これは知ってるんだ。思わず笑っちゃった。
意味が判ろうが解るまいが語彙にあろうが無かろうが、そんなこととは関係なくきちんと正確な言葉や事柄を伝えなければならない。
しかも、できるだけ解りやすく。(解らなくても良いから、という前提と矛盾するけれど、簡潔で解りやすい説明は理解を早める、という意味で重要だ。)
「解らないだろうからしなくていいや」ではなく、「解らなくても良いからきちんと今覚えておきなさい」というスタンスの徹底が重要だ、と強く感じてる。
そこで覚える様々なことが、その後の学習の礎になるのだから。