12月
05
修学旅行SP 1

2007年11月末修学旅行中の2年日誌に書き込んだものを若干補筆して公開します。

 夏休みより色々あってやっと一段落しました。いや、した、と思おうとしています。
 なぜなら、これからも必ず色々な大変な事はあるだろうし、しかも今までよりもっと大変な事かも知れないしね。
 しかし、それらすべてひっくるめて吹奏楽部の活動だと思っています。吹奏楽部っていうところは大変なんです。
 そしてここに残っている人たちはそれをやろうとしています。ある意味覚悟を決めています。それだけでもすばらしい事なんだよ。

 残念ながらこの数ヶ月の間に行動を共にする事が出来なくなった人たちもいます。理由は様々だし考えさせられることもあるけれど、しかしここを去ったことは決して非難される事ではないのです。人それぞれですからね。
 出来れば最後まで一緒にやりたかったけど…。ま、しょうがないね。
 

 さて、修学旅行中です。実は私はいつもよりずいぶん気楽です。いつもはそれだけハードなんだろうか。
 本当は訪れたところをゆっくり見たいしもっとそこに居たい。こういう旅行だからしょうがないけれどやっぱプライベートでゆっくり来たいよ。ガマも平和祈念館もひめゆりももっとちゃんと見たかった。その場で考えたかった。
 それでも見た事、聞いた事大切にしたいです。して欲しいです。遠足行った人、体験学習の人、オーストラリアの人、みんな同じ。一つ一つ体験した事を大切にしてください。

 
 またまたさてさて。
 本番ラッシュ終わりました。
 どうしても時間の使い方知って欲しくて随分無理しました。
 贅沢にたっぷり使う時間、反対に出来るだけ少しの時間でやる事。メリハリをつける事を覚えて欲しいと思っています。

 なんとなくダラダラ過ぎてしまう時間は本当にもったいない。だけど、ダラダラに体や心を休める場合も時には必要だ。そのバランスが実に難しい。
 緊張と緩和。ストレスと開放。このことは音楽で一番大切な事だと思っています。そして人の日常生活の中でも大切なんだろうと思います。ゆるみっぱなしではダメ。でも、つっぱりすぎると身も心も壊れちゃう。

 今、みんなはたくさんの事を急激に学習しています。進化しています。
 

 高校の生物の授業で進化を習ったときの事。
 生き物がだんだん進化して人間になったことを証明するためにこんな説明を受けた。
 脊椎動物は魚類→両生類→爬虫類(→鳥類)→哺乳類と進化してきた。
 魚類には「エラ」がある。両生類のカエルはオタマジャクシの時はエラがあるけれど次第にエラが無くなり肺が出来て成熟する。人間も魚から進化してきた道をたどって、胎児の時に一度「エラ」は出来るそうだ。しかし次第にそれは無くなり肺になる。人として生まれてくるまでにおなかの中で進化の道筋をたどる。
 卵の時はどの動物も細胞が一個だけ。生まれてくるまでにどこまで育ったかでどんな生き物になるか進化の度合いが決まる。

 
 さらにこの高校3年間の間にどれだけ進化するかが重要です。すべての生き物はたった一個の細胞から始まっている。皆同じ。進化させるための情報(DNA)も持っている。ポイントはその情報を十分に活かすこと。活かそうとすること。

 期待しているのです。必ず出来る。必ずやれる。貴方達なのだから。
 すばらしい世界がもうすぐそこに待っている。是非是非あきらめないで前に進み続けて欲しい。
 そこに行った人だけにしかわからない事がたくさんある。感じて欲しいし、知って欲しい。手に入れて欲しい。人として一番大切なことだから。
 

 この旅行で私はオキナワの「バスガイド」さんや「タクシーの運転手」さんに感動しています。なぜなら、あの人たち一人一人がとても立派な平和へのメッセンジャーだから。オキナワに来るすべての人に真剣に戦争の愚かさ、平和の大切さを呼びかけているから。決して通り一遍の説明ではない。話し方はとても穏やかだけれど激しい心の底からの叫びだと感じました。(バスの中で涙が出そうになった…)

 日頃何も書かないからたくさん書きたくなって続けています。

 ホテルのロビーです。上の事書いていたらガイドさん達がホテルに到着しました。今日はここに泊まりなんですね。明日ガイドさんに私の気持ちを伝えようと思う。伝えなければ知ってもらえないからね。

 
 私は音楽バカ、吹奏楽バカだから。
 生きるという事は音楽だと思っている。吹奏楽だと思っている。
 と同時に 宇宙だと思っている。

 そんな生き方がしたい。
 みんなと一緒に。