伝統ある上手いとされるバンドに有って、発展途上のまだまだのバンドに無いもの。
それは「自信」。
特に舞台上で感じるふてぶてしいまでの、また図々しいまでの自信や余裕。
実際に楽器が達者かどうかではなく、達者だと思い込んでいるかどうか、が鍵のようだ。
もちろんこれには危険が伴う。ただのうぬぼれではとんでもないことになりかねない。
これだけのことをやりきった、という充実感から?
誰よりも上達したと言う自負?
あるいは、伝統、およびその伝統の中にいる安心感?
どこからその自信は沸いてくるのか?
自信もしくは余裕は人を一回りも二回りも大きくさせる。
残念ながらTSWにはまだこれがない。
今自分たちがやっていること一つ一つについてまだ迷いがある、ということだろう。
たとえば練習で、ロングトーンや音階で、あるいはどんなときも、これで良いのかどうか実感がもてないまま物事が進んでいる場合が多いようだ。
より良い状態が出来てたにもかかわらずそのイメージが掴めないでいたり、直したことがすぐ元に戻ってしまったり、で堂々巡りをする。
その一つ一つは、実は色々な指示が出され、出来たかどうかチェックされ、ダメが出され、再度試みてOKが出され…、のようにきちんと検証されているにもかかわらず、何故か実感が持てない=自信がもてないのである。
自信を持ってもらおうと随分努力した。励ました。
そうすると出来るんだよ、一度は。
でも、すぐ形状記憶合金のように元に戻ってしまう。出来ていないのに嘘ついて「素晴らしい」といっても意味がないのでダメを出す。するとまたすぐ自信を無くす。「やっぱり私はダメだ…」
どうしてか未だにわからない。
褒めて理解させようとすると一見良いように見えるのだが、どんどんお気楽モードになって全てがテキトーになりすぐ忘れる。
逆に叱って緊張感の中で習得させようとするとその時の反応は悪くないのだが、ただ萎縮するだけになる。
定着しないのだ。
どうやって一度できたことを定着させ大いなる自信につなげるか。
このところずっとの課題である。
TSW諸君、どうしたらよい?
これが解決したらTSWは飛躍的な進化を遂げるはずなのだ。その準備はずっと積み上げてきているのだ。
早くそこに到達したいな。
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