やってるつもり。
頑張ってるつもり。
自分なりに…。
それって客観的に見たらどうなんだろう?って考えたことなんか無かったんじゃないかな?
(日誌より)
〜前略
昨日テレビでやっていた男子新体操部の番組は本当にすごかった。
「同じ高校生なんだよなー」って見てました。
手首にヒビが入っているのにそのまま練習してたり、ケガをして片方の足首が動かなかったり、一番衝撃的なのは、腰をケガしている人がいたことです。その人はドクターストップがかかっています。とても演技できる状態じゃないし、治すには半年かかるそうです。10分イスにに座っているのもツライんだそうです。
正直、なぜそこまでして続けるのか理解できませんでした。
でも演技している姿を見ると続けていられる理由がわかる気がしました。
本気なんです。その人だけじゃなく、みんな。
本当にすごいなーって思った。頑張る、努力するってこういう事なんだと思った。
上には上がいます。その人たちを見ると、私の努力はミジンコ程度だと思った。
でも、その新体操部大会では2位でした。
その人たちより上はいました。上には上がいます。上ははるかに高いのです。
後略〜
上には上がある現実を知るべきだ。
しかし、打ちひしがれる必要は全くない。
自分も目指せば良いのだから。あきらめなければ良いのだから。
初めてみんなに出逢った時、正直言うと「既に負けた顔をしている、あきらめた表情だ」と思った。
「何をやってもダメなんですぅ」と無言のうちに訴えているように感じた。さまざまな刺激を無表情、無反応という武器でかわしているように見えた。
実際練習を開始して見るとそのことが実によく判った。音は正直だからね。
出来ないはずはない。必ず出来るんだ。と声をからして訴えてもみんなはいつまで経っても無表情だった。「私たちにそんなこと出来るわけ無いじゃん。」「期待されても困るもん。」と目を逸らしていた。
その後、いろいろな経験を積んできたね。不安いっぱいで、迷いながら、逃げ出したくなりながら、立ちふさがる障害に嫌気がさしながら、不信感も持っただろうし、喧嘩もした。これでもかって程怒鳴られたし、怒られた。逆に相手にしてもらえなかったこともあるね。それでもみんなは少しずつ前に進んできた。自分なりに頑張ってきたわけだ。
その頑張り度が具体的にどのくらいかは判らない。しかし、「上には上が」あり、「本当にすごいなーっ」「頑張る、努力するってこういう事なんだ」ということを理解出来るようになった事は確かだ。
これって本当に大切なことだと思う。
今、自分のいる位置がどのあたりか、自分以外の世界はどうなっているのか、思い巡らすことが出来るんだもの。自分本位でやりたいことをぼんやりやっているだけでは決して到達できない発想。
あなたたちはここまで来れたんだよ。大いに自信を持とうじゃないか!
さて、そうなるとまた欲が出る。私は欲張りなんだな。
自分の本気、まだまだ余裕がありませんか?もし少しでもそう感じるならば、もうちょっとやってみましょうよ。本気レベル上げてみましょうよ。きっともっとたくさん自分自身の発見があるよ。
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