11月
16
たまたま
ネットをさまよっていたら、知っている人のブログに行き着いた。
もしかしたら20年近く前の記憶しか無いかも知れない。
しかし当時の彼女のことは鮮明に覚えている。3年間一緒にバンドをやった。
コンクール東海大会の帰り際のこと。動き出したバスの窓から身を乗り出し隣のバスに向かって泣きじゃくりながら「私たちの方がちゃんと音楽してたからね!」と叫んでいた。隣のバスは一つ前の記事の学校で、彼女の親友がそこに居たのだろう。もちろんその学校は全国大会まで駒を進めていた。良いライバルがいて、青春して、幸せな奴だなぁ、と密かにもらい泣きしたのを覚えている。私だって渾身のヒンデミットを演奏した後の結果で悔しかったのだ。
懐かしくていくつかの記事を読んだ。
他愛もない記事をいくつか読んだ後にハッとした。
つい何週間か前に自ら命を絶とうとしたらしい。
その事について記述があるのだからあちらには召されずに無事御存命なのだと思う。
良かったと思った。心の底から。
私は学生時代から友人知人でそういうことは多く、実際に天に召された方をたくさん知っている。
まじめに自分の奥底を覗こうとするからか、もろく壊れやすい繊細な心の持ち主なのか、なんだか良く解らないけれど。
でも、生きててなんぼだよ。
おまえはまだ早すぎる、って言われたんだね。
ここに書いても届かないかも知れないけれど、でも、書くよ。
「いつも心に音楽を!」
音楽は死にませんしね(死んだら音楽でなくなるというか…)。