一年最後の日に今までを振り返り、これから先を確認してみる。
特に今年の後半(夏休み以降)はTSW部員にとって厳しい要求をしてきたのだろうと思う。
今まで考えたこともなかったようなことを「自分で考えろ!」と言われ、今まで経験したことのないような緊張の中で音を出すことを求められただろう。
そして、その要求に応えようとはするものの、上手くいかず気が滅入り、自信がなくなっていく。やる気が削がれ、練習から逃げたくなる。その気持ちを指摘されさらに落ち込む。ずっとその連続だっただろうと推測する。
辛かっただろうと思う。苦しかっただろうと思う。リタイアしてしまった仲間も少なくない。
私自身も皆と同様に苦しかった。相当な無理をした。そして自分で自分の首を絞めているような感覚に何度も襲われた。
しかし我がTSWが次のステージに進むため、どうしてもある一線を越えたレベルまで引き上げなければならないと考えていた。この段階では、TSWの組織力を引き上げるべき最優先のものと設定していた。
バンドは(TSWは人数は少ないけれど)単独行動ではないのだ。様々な人がいろいろな立場でバンドに関わる必要がある。何事も人任せではダメだ。なぜなら「表現」とは他の誰でもない自分自身がするものだから。
自身が何かを一生懸命やらなければならない、ということは理解し行動できるようになった。
自分以外の人に対し「関係ないね」ではなく「自分も何か関われないか?」と考えることも少しずつ出来るようになった。
次はその思いを個人だけで動くのではなく「全体としての具体的な行動」にすること、すなわち積極的に自分以外への働きかけをして、さらに一つにまとめ全体の方向性を整える事が課題だと考えていたのだ。
しかしこれがなかなか難しかった。いじめられるから、はじかれてしまうから、という理由で人と違うことをすることを好まず、他人と衝突することを極度に恐れている君たちに対し、「自分の考えをきちんと他人に要求する」というのは最初はほとんど不可能だったよ。
(ただの我が儘かも知れない)という一見立派な反省からか、(人と違ったらいやだな)という恥ずかしさからか、(意見がぶつかったら明日から一緒にやっていけないかも知れない)という恐怖心からか、どうしても具体的な行動に繋がらなかった。
それでも 「喧嘩していいんだよ」「言わなきゃ知ってもらえないだろ」「もし間違えたと思ったら素直に「ごめんなさい」って謝る気持ちを持てばよい」と言い続けてきた。
特に今年最後アンサンブルの練習をしているときに強調したよな。「他人行儀じゃだめだ」って。「もっと人に対してつっこんで行かなきゃ」って。「このメンバーの中だったら少々取り乱したって受け入れてくれるって信じなきゃ」って。
少し時間がかかったけれど、なんとか理解できたのかなぁ、と思うようにはなってきた。とは言ってもどこまで君たちに響いているんだろうか?心の片隅ではまだ何かの拍子に少し不安に思ったりもする。
今まで何もなかったところ(いや、否定的な感情から始まっているからスタートはむしろ負だ…)に新しい価値観をもたらすのだから、かなり積極的にいろいろ努力せねば先に進めないよな。
「人と関わる」こと、来年もぜひ深めて欲しい。「アンサンブル」しよう!
そして来年は次のステージ。次なる最大の目標は個々の技量アップだ。「まっすぐでくじけない気持ち」と「正しい練習」があれば必ず伸びる。今までは「気持ち」を整えることに重点を置いてきた。正しい練習を行うための環境作りだ。来年はその上にひたすら練習だ。技術を身につけよう!
これからが貴方たちの正念場だ。へこたれるな。必ず出来る。そして身につけることの出来た技術は一生自分の宝になる。
2008年は3年計画3年目。TSW飛躍の年にしよう!!!
皆に期待する!!!
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