になりたい、と常々思っているが。
なかなかなれない。
数年前の夏、キャンプ中に安価な双眼鏡(と言っても大型スーパーの光学用品売り場で売っている中では一番高かったが)を手に入れ、本屋に行っては良さそうな鳥類ハンディ図鑑を買い、専門月刊誌を読み、ネットをさまよう。
しかし、実際に見に行けない。
やっと行けても目の前にいる鳥が何なのか調べているうちに飛んでいってしまう。
少しずつ名前を覚え、大きさや姿形を覚えているつもりではあるが、実際は「あれなんだろう?」で先に進まない。そんなことの繰り返しである。
鳴き声を聞き、姿をパット見ただけで「あれは何々で、この辺りでは珍しいねぇ。」「もう渡ってきたのかぁ。今年は早いねぇ」などと言ってみたいものだ。
ということで、今日は琵琶湖へ行った。熊野詣でを諦め、せっかく時間があるのだから水鳥を見ようと相成ったわけである。
彦根から湖岸道路に出て、水辺を見ながら車を動かす。
途中、歩道に三脚立てて、たぶん500mmとか700mmとかの長いレンズ付けた人たちがいた。しかもレンズの方向は湖ではなく迫ってくる山だった。大鷹でも狙っているのだろうか。
うぅ、やってみたい。
湖北まで上がって車を止め、じっくりと双眼鏡で湖上を覗いてみた。沢山の種類の鳥たちが無数にいる。
しかし、図鑑を見ても良く解らない。種が解らず、雄雌の区別が解らず、図鑑と双眼鏡を行ったり来たりしていたら、だんだん気持ちが悪くなってきた。
こんなんじゃ、BIRDERになんかなれないぞ、と少し情けないが。
双眼鏡に慣れるためにはたくさん覗かなきゃ。少しでも鳥の名前と特徴覚えなきゃ。
そして、いつかは鳥の写真を撮れるようになりたい。
ぐるっと反時計回りで琵琶湖を回り大津まで出た。
途中、せろりと雪の中で遊んだりしながら気持ちの良いドライブ。
本日はとても気分の良い一日だった。
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