今までも何度か既出の「生涯学習通信−風の便り」(第94号)から引用。
これまでも保育所は、多くの育児書が指摘する通り、「基本的生活習慣」の育成に着目して来た筈です。また、「コミュニケーションの能力」にも注目して来た筈です。しかし、佐藤教諭が報告したとおり、『つらい』、『やだ』、『楽しくない』を連発する子どもが育っているのです。『つらい』、『やだ』、『楽しくない』を連発する子どもにどうしたらマナーや片づけやルールを教えることができるでしょうか?「集中と持続」、「我慢と努力」のできない子どもにものを教えることは基本的に不可能なのです。
言い切ってるな。その通りだとは思うけれど…、しかし。
ここでは「不可能なのです」で済ますことはできない。
これから「集中と持続」「我慢と努力」を体得させる、っていう話ではなく、それ無しで育っちゃった人たちをどうするかっていう話。諦めお手上げして「基本的に不可能」で良いのだったらどんなに楽か。
『つらい』、『やだ』、『楽しくない』を連発する人に対して、「集中と持続」「我慢と努力」のできない人に対して、手を尽くして何かをやり遂げさせなければならない。
ここに居続けていれば、居たいと思っていれば、少しずつでも「集中と持続」「我慢と努力」を手に入れ解決の糸口を見つけることは出来る。みんな少なからずそうやって進化し育っているのだもの。
ここに居続ける、ということですら我慢や努力が要るのだから、とっとと逃げ出したい人に対していったいどんな手があるというのだ?
やっぱり、だましだまし何とかやんわり3年間居させて無事卒業まで持って行くことで精一杯なのかな?
だましだまし居続けることが出来る程度の活動内容でとどめておくことが賢明なのかな?
少しでも伸び率多く育てようと躍起になると本末転倒になるのかな?弱いバネに強すぎる力を加えると伸びちゃうからな。一度伸びたら決して元には戻らないし。
深いところまで入り込まず、とりあえずストレス少なくして、何となくハッピーで…、だったらこちらもあまり傷つかない。仕事も気楽だし。なにより大きな問題も発生しない。仮に発生しても「不可能です」でばっさり切って捨てれば良いわけだし。
でも、それじゃまずいでしょ。負のスパイラルが加速するだけだよ。
そう思ってしまったらしょうがない。リスク背負うしか無いんだよね。そう思ってしまった人が。
…あなた、背負えますか?
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