3月
31
名前

小学校のころ自分の名前は大嫌いだった。何より「音」が嫌だったし漢字が書きにくい、と思っていた。

それがいつだったか、まんざらでもない、と思うようになった。
自分の名前を辞書で引いてみたのだ。目についた国語辞典や漢和辞典を片っ端から。

辞書には悪いこと書いてないんだな。むしろ書いてあることが大きすぎてびっくりした。
初めの一文字は「大水」転じて「王意」なんてのも有った気がする。(気になって今回探してみたが残念ながら見あたらなかった。幻だったのだろうか。)
二文字めは、それのもと、という意味だろう。
で、色々あるんだけれど、どれにも書いてあることは「大事業の礎」の意。
広辞苑ではずばり書いてある。(読み方は変えるが、漢字はそのままで出てくる。)

大事業そのものでないことが気に入っている。その礎なのだ。
ダムに開いた蟻の穴1つ。大水の元。
たくさんの人が知ることはないし表には出てこない。しかし、それがなければ世の中動かない。

名前が体を表すのか、体が名前に寄っていくのか。
最近益々、名前の通りそうありたいという気持が強くなっているようだ。

明日から始まる。
気を引き締める。
アグレッシブに。