4月
07
貧しさ
私は「音楽」を生業としている。
だから、と言うわけでもないが、まずは自分が「豊か」であるべきだと思っている。
しかも、豊かさとは物質的な意味合いではなく、「気持の有りよう」だと。
また、「豊かさ」の対義として「惨め」や「哀れ」にはなりたくないとも思っている。
何が「惨め」で何が「哀れ」なのかは説明が難しいが、「心の貧しさ」から来る、「優しさ・愛おしさ」「思いやり」「敬う気持」「賢さ」などの欠如した状態、と言えば一番近いか。
だから心の貧しさほど醜いものはないと。
さらに、人の尊厳は決して忘れたくない。
私自身がそれを失った「貧しいもの」と同類にはなりたくない。
「貧しいもの」は「弱いもの」と読み替えて差し支えないかと…。
少なくともその心構えを忘れてはならない。
なぜなら、私は「音楽」を生業としているが、それ以前に「人」でありたいから。
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