といっても私のではない。せろりの。
先日、狂犬病の予防接種に行った。
ヤツは、動物病院が好きではないから、家を出るときから「今日は普通の散歩ではないな!」と既に警戒していて、全ての曲がり角で必ず病院とは反対方向へ行こうとする。
気をそらしながらそれでも病院に近づいていくと、ある場所からは観念したように自分から病院に入っていく。
そして大好きな先生に「お願いですからひどいことはしないでくださいね?」と言わんばかりに握手攻撃を繰り出してくる。
「では入ってください」の声で診察室に自分で入り、すぐさま診察台に飛び乗りよい子でお座りをする。
しかし、情けない顔をしてガタガタ震え出すのである。
いつもの事ながら、気持の流れが手に取るように判りとても興味深い。
しかもここに来るととても賢く見えるのが面白い。
さて。
「だいぶ歳取ってきたから、一度内臓の様子見るために血液検査しましょう」になった。
人間の血液検査だと後日再度病院に行かなければならないのだけれど、爪切りや耳の掃除してもらっている間に結果が出てきた。早い。ものの数分だ。
それぞれの数値はほとんど正常値。コレステロールだけ少し高め。
「今のところ異常はありませんよ。内臓は大丈夫です。」
良かったね。
「フィラリアも陰性です。」
「ただ、若干前足の関節の動きが悪くなっているようです。負担を減らすために少し体重を減らすと良いですね。」ですって。
元々は心臓が少し心配だったけれど、なんとか特に今まで問題なく過ごすことが出来ている。
この先もそうだと良いのだけれど歳には勝てないからね。
大切にしてあげたい。
最近は寝っ転がってうつらうつらしている事が多くなった。
私が呼ぶと「なあに?」と疑うことを知らない目でじっと見つめてくる。
無条件で信じることを教えてくれたのはせろりなんだよ。
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