日曜日のちょうど正午頃、ケータイが鳴った。
「ちょっとトラぶってます。楽譜が入れ替わっていて、バスーンの楽譜なのに中身がクラリネットです。至急正しいのを持ってきてくれませんか?」
「え、それは申し訳ないです。今どこですか?」
「栄の明治屋のむかえです。2時頃までリハしてます。そのあと本番です。」
…えっ!
えらいこっちゃ。
今リハ?
今日本番って?
時間無いじゃん!
あわてて楽譜をFINALEで立ち上げ、パート譜の確認。
あれ、ほんとだ。中身入れ替わっている。
原因解明は後回し。間に合わせなきゃ。
ということで楽譜を読み込み直し、印刷し、即、車で出かける。
高速道路を乗り継ぎ、栄に出る。12:40着。
しかし。まだ営業時間じゃないから店の入り口が開いていない。
電話したってリハ中だから出ないよなぁ。
どうやって入るんだ?
人に聞き、地下駐車場の入り口から下に降り、事務所に。
やれやれ、やっと行きついた。お店の関係者の方にことづけて楽譜を渡し、一件落着。
時計を見ると12:50。
ま、無事にリハできたかな。
帰り際、ゆっくり店の入り口見たら、それっぽいポスター貼ってあった。ここライブハウスなんだけどな。オケもやるんだ。
しかし。
今日が本番とは知らなかったぞ。
ここで本番とも聞いていなかった。
本番数時間前のリハで始めて楽譜の不備がわかったのか。それも凄いな。
(いやいや、ミスはこちらだ。なんとか危機回避はできたようで…。ご迷惑おかけしました。)
たまたま、家にカンヅメで、曲書きしてたから良かったものの、外に出てて、それこそバンドの練習なんかしてたらどうやって対処できたんだろう。冷や汗が出る。とにかく急ぎの仕事だということで、細かいこと何も聞かずに受けちゃったけど、これからは気を付けよう。
家に帰って原因究明した。
FINALE2009 の新機能、パート譜の管理の落とし穴。
特にあわてて何回かパート譜作成をやり直すと陥りやすいミスだと言うことが判明。
これも気を付けよう。
世の中スリリングだ。
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