大掃除ついでに仕分けされそうだったり、何とか生き返らないかな、と思っているオーディオ機器をメンテナンスしてみることにした。
まずはDAT。TEACのR-9。
電源は普通にパワーオンできる。昔の電源は機械式のスイッチだから大丈夫か。
open/closeボタンを押してトレイを出してみる。
お、ちゃんと出てくる。閉めても大丈夫。
それならば、とDATのテープメディアを入れてみる。吸い込まれていく、が、ダメ。
ごにょごにょと中で何度か試みた後にエラー表示になる。やっぱりね。
では、ケースを開け中を覗いてみることに。
目視しながら操作した。どうもテープをローディングしないようだ。
DATはVHSビデオのように斜めになった回転ヘッドにカセットから引き出したテープを当てる。その引き出しに失敗しているのだね。
走行ユニットは4本のネジで留められていることが判明したので早速外してみる。
外した状態でも操作できるようなので何度も動かしながら、あちこちと見ていく。
だいたい、こういったトラブルはゴム絡みが多い。ゴムベルトとかゴムローラーとか。それと思われるところを片っ端からラバープロテクタントというケミカルで掃除していく。
あちこちとやっていくうちに「原因はこれか!」と思われる伸びて緩んだゴムベルトを発見。
取り外して何度も掃除しプーリー側も掃除し、いざ。
お、さっきより少しだけ進んだ。けど、だめ。
しかしこれでほぼ第一原因は突き止められたわけだ。
これはベルト交換しか手はないな、ということで一旦ケースを元に戻す。開けっ放しのまま部品が無くなったら悲しいからね。
そしてググる。本当に便利な世の中だ。何でも検索できる。
これで良いのかの検証、パーツの入手方法、などなど。
だいたいのことは解った。ゴムベルトを入手する手だても見つかった。暫定仕様の方法も見えてきた。
内心、(有るわけ無いよな)と思いながら、近くのホームセンターへGO!
「バンコード」と呼ばれるベルト素材を探す。案の定無いのだが、他の気になっていた物を確認しながら店内をぶらぶらと物色。
とうとう良さげな物を発見。
水回り補修用のゴムパッキンの類。Oリングで太さも直径もドンピシャっぽいサイズ。二つ入りで400円弱。少々高めだ…。
家に戻り、再度ケースを開け緩んだゴムベルトを外し、そのINAX純正パーツと書かれているOリングをTEACのオーディオ機器の中にセットする。
さて、どうだ。
やった!大成功。
問題なくきちんとテープをロードするようになった。
しかし、次の問題発生。
音が出ない。
いや音だけではなく、IDナンバーとかも読めたり読めなかったりしているのでヘッドの問題を疑って観察。
やはりどうも回転ヘッドがうまく回ってないようだ。
多分ヘッドはダイレクトドライブなのでしばらく回し続けていれば、回転することを思い出してくれると予想し回しっぱなしにして放置してみる。
小一時間で戻ってみれば、レベルメータは音楽につれて動いている。
やったね。
復帰した。
でも、使おうか、どうしようか…。
いやいや、せっかく直ったんだからしばらく使ってみるかな。元は高い機械なんだし。
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