行った。
欲しい本があったからだが、一方ではその本の在庫があるとは思っていなくて「有ったらラッキー、無かったら取り置きで…」くらいの気持。
店内の書棚を自分で探すのも手間だから、ダイレクトにレジに行き、本の題名、出版社、著者、ISBN番号まで告げた。
メモを取ってもらうのに少し手間取る。そのまま調べてくれるのかな、と思いきや、別の係を呼ぶ。来るのに少し時間がかかる。新たな係はメモを渡され、「しばらくお待ち下さい」と奥に入り、オンラインの端末(だと思われる)で調べだした模様。文字通りしばらく待たされる。
ようやく出てきて「お待たせしました、ただいま在庫はございません」とそっけなく。
(そんなこと判ってるよ…)取り置きだとどのくらいかかる?と聞くと、2週間から20日程度との答え。
(あれれ、そんなにかかるんだ…)
値段は?と聞くと、「あ、しばらくお待ち下さい。」とまた奥に。
「〜〜です。」
(あ、そう。)とにかく絶版じゃないんだね?と確認し、すこし考えてまた来ます、にした。
実は、出かける前に、某巨大ネット通販サイトにて在庫有りを確認済みだったのだ。
値段は通販の方が安かった。(送料とか代引き手数料とかがあるから単純ではないけれど。)
しかし、どうしても家に引きこもりがちだから、気分転換の外出する理由で、本屋に行き、取り置きだったら再度出かける理由になるなぁ、と思って出かけたのだったが。
あまりにも時間がかかり、しかも素っ気ない対応で「これじゃ本屋はネット通販に押されていくよなぁ」と感じた。
某通販サイトでは、二日後に到着するらしい。(割り増しオプションで次の日到着サービスもある。)
しかも今は送料無料サービス期間中。
関連して、欲しいと思っていたDVDは2割引きほど。
手に入ればそれで良いのだから、速いし安いし手軽だし、文句のつけようがない。
ただ、自分自身が動く、という基本的な行動を忘れがちになるし、手軽さと引き替えに何か失うかも、と思っていたのに。「何か」は既に失われていたのかな。
わざわざ本屋に行った意味があまりなかった。
帰宅し、即その通販サイトの代引きで申し込んだ。ついでに2種類のDVDも。
本屋さんに、行く意味は
自分の知らない本との、偶然の出会いにあるのではないかと思います。
題名とか装丁に、ちょっと心がなびいて
手にとって、パラパラとページを行き来してみる。
昔の本屋は、どことなく、店主の意向のようなものが
そこはかとなく感じられたけれど、
今は、「雑誌・漫画・超売れ筋」か、「とにかく何でもあります」の両極。
「コンビニ」と「スーパーマーケット」みたいな本屋さんが多い気がします。
埃をかぶって日焼けして、「ずっとあなたを待ってたんです」っと語りかけてくる本に
出会えなくなった。(まあ、そんな読書好きでもないんだけれど)
そうだね。忘れがちだった。
> 自分の知らない本との、偶然の出会いにあるのではないかと
このときも、別の面白そうな本を見つけて手に入れてたんだった。
他人のお弁当の写真とエッセイ集。
大切なのは店員との関係ではなく、本との関係なんだな。
でもその環境が無くなってきているのは確か。
Fが丘のS書房本店は無くなって久しいし。