職業柄、ステマって聞くとどうしても「ステージマネージャー」を連想してしまうが、違う意味があるようで、「ステルスマーケティング」の事でもあるらしい。
ステルスマーケティングとは、それが宣伝であると消費者に気付かれないような宣伝行為。
口コミサイトなどで(広告代理店が?雇われた人が?)一般消費者を装い有利な(あるいは不利な)口コミや意見を書いたり、特定の企業などから報酬をもらっていることを明記せず自分のブログに企業や製品の評価記事を書くこと。
確かに、以前からその存在には気が付いていて、ネットさまよいながら一つ一つの記事を読むときに、必ず脳内フィルターにかけているつもりだ。
だが、確証がある訳でもなく心許ない。それらステマ記事と誠意ある主張との区別がなかなか付きにくいから、判断に困ることが増えてきた。
情報の信憑性を得るために(その虚偽を指摘するために)「ソースはどこだ?」が幅を効かせているが、そのソースでさえ実はステマかも知れない、さらにはその指摘ですらステマかも知れない、という疑心暗鬼はぬぐい去れない。そして、どの立ち位置にしても全く同じ事がいえる。もしかしたらステマ同士の応酬戦かも知れないのだ。(騒げば騒ぐほど、当然、ステマではない便乗組がわんさか湧いて出る。「炎上」というヤツ。もちろん首謀者はそれを狙っているのだろうが。ネチケの基本「スルー」はやはり難しいのだ。)
でもちょっと待った。これって、企業や商品の宣伝活動だけか?
世の中には、もっと巧妙で大がかりなステマ=情報操作が存在してるんじゃない?
たいした事件でもないのにあたかも大事件のように大々的に広め同時期に起こっているもっと重要な事件を陰に押しやったり、あたかも世論の大部分がそうであるようにいたるところに絨毯爆撃していく論調であったり…。
良い意味でも悪い意味でも、(絶大な)効果があるんだから、世の中動かしたい人は当然それを利用するだろうね。
何か、世の中の大きな曲がり角に直面しているような気がする。
自分に出来ることは、溢れる情報の中から正確なものをきちんと見極めようとすることしか無いんだろうな。
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