この辺り、桜全開である。
遠くに望むそここの公園や川の土手や街路樹が桜色の煙幕を張ったようにかすんでいる。
樹下に入れば今日の雨と風で道端や水路にはおびただしい花びらが舞い落ち、その桜色は次第に拡散しつつある。
もう数日で興奮も冷め、咲いていたことすら忘れられていくことだろう。
この1週間足らずの花の宴のために世の中に植えたも植えたソメイヨシノ。
確かにこの一瞬は本当に美しいが、その陰に隠れて様々な花が咲いていることを忘れたくない。
人々が浮かれて花見宴会をしているレジャーシートの下にだって小さな別の花が咲いていて、踏みにじられているかも知れないのだ。
春を待ち望んでいたのは桜だけではない。
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