12月
09
なんとう餅
〜〜沖縄修旅でGET! 食材シリーズ4〜〜
岐阜の東濃に「からすみ」という和菓子がある。珍味ボラの卵巣ではない。米粉の煉り菓子だ。たまにスーパーで「生せんべい」という黒と白の市松模様シート状の薄っぺらなものを売っている。名古屋のういろもその系統。
それらは実は私の大好物の一つ。黒糖だったら尚良い。
…私の病気の最大の原因ですな…
さて、那覇の公設市場に行く平和通りでの途中、左側に「やまや」という餅屋があった。特に観光客相手にしているようでもなく道にカウンターを出してはいるものの静かなたたずまいである。そのカウンターの上に何かしら葉にくるまれたものがある。
検討するまでもなくこれは好物のはずである。
「むーちー」というらしい。葉っぱは月桃(げっとう・サンニン)という植物のものらしい。むーちーの説明はこのあたりをどうぞ。
欲しくて随分悩んだ。
「どれくらい日持ちする?」
「常温で3日ぐらい。」
「3日後の飛行機で帰るのだけれど…」
「微妙ですねぇ。保証は出来ないな」
…うーーん。残念とあきらめかかったところで別のものに目がいく。
「なんとうもち」
こちらは見るからに黒糖仕様で、しかも真空パックされている。
「こっちは?」
「これだったら日持ちするよ」
というわけで即お買い上げ。
まだ食していない。月桃の葉も入っているようなのでその風味に興味が持たれる。
報告は後日。乞うご期待!
冷凍ができるようなので、冷凍庫の中で長期保存体制に移っていたのですが。
食べた。
そのまま食べるか、電子レンジで暖めるか、どうしようか考えたが、もう一度蒸し直すことにした。
しかし、柔らかくなりすぎた。冷ましながら袋を見なおした。原材料に「こしょう」って書いてある。へぇ〜〜〜。
ムーチーのように月桃の葉も入っているからだろうが、薬くさい。
何が一番わかりやすいか頭をひねって、「にっき」にたどり着いた。
シナモンがたくさん入ったものは独特の味の感覚があるが、それと酷似している。しかも「シナモン」ではなく「にっき」だ。
口に入れるとぴりりっとする。胡椒が入っているからなのだろう。
慣れると「これがなくちゃ!」になりそうだ。
食感はまさに「からすみ」だ。味は…、言葉での説明は難しいよ。
皆さん、機会があったら一度食べてみましょう。